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7千歩疲れ

2019-07-10 | 健康・スポーツ心理学
一日5千歩の目標達成からはじめて
はや3か月くらいたったかなー

7千歩達成まできて、なんとか毎日達成の道筋もできたかなーというところまできた。
ところが、なんとなく疲れるのだ。
昨日などは、午前中に達成したのだが、
午後は、なんとなく疲れたごろごろ。

うーん、難しいなー

頑張って習慣化すれば、このままいけそうにも思うが、
さて、すこし様子見かなー?

● 意味ネットワーク(semantic network>学生が解説すると

2019-07-10 | 心理学辞典
 
意味ネットワーク(semantic network>
「カラス」―「鳥」―「飛ぶ」など、複数の概念をネットワーク形式で表現し、意味関係を表したものを「意味ネットワーク」といいます。例えば、「鳥」と「カラス」の間は「カラスは鳥の一種である」という関係、「鳥」と「飛ぶ」の間は「鳥は飛ぶという性質がある」という関係で結ぶことができます。人間が長い間覚えていられる量には限りがありますが、このようにいくつかの概念を結び付けて考えることで長期記憶が可能になります。
上の例でいえば、「カラスは鳥である」「カラスは飛ぶ」「鳥は飛ぶ」などと一つ一つを覚えていくと数が多すぎて大変ですが、ネットワークでつなげてひとつのまとまりにすると、少ない知識で色々なことを覚えることができます。「カラスは鳥の一種であり、鳥は飛ぶ」という関係から、「カラスは飛ぶ」ということを導き出すことができるのです。(OM)

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意味ネットワークとは、言語の意味、あるいは一般的な知識を人間の直感によって効率よく表現しようとする試みのことである。意味ネットワークは、それぞれの概念を「リンク」と呼ばれる線で結ぶことにより、様々な意味や知識を表したり、概念と概念の関係を明示できる。これを平面上に表そうとすると、フレーム風に記述することができる。またこのネットワークによって膨大な量の知識を効率よく収めたり、引き出したりすることができる。
しかしこの便利なシステムも、様々な問題を含んでいる。意味ネットワークは概念の「内包」と「外延」を区別して扱えなければならないなど、より複雑システムを必要としてしまうため、効率が下がってしまうことなどがあげられる。意味ネットワークは一見簡単そうで、人間の直感にマッチしているように見えるが、だからこそ混乱が起きやすく論理的に整ったネットワーク構造を提案するのは大変難しい仕事である。外部表現をネットワークに組み込む方法、ネットワークの手続き的な操作方法および形式的な表現形式、そしてその上で推論を行うエンジンの動作定義なども含めて議論されなければならない。(YJ)

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ものが持つ概念やその関係をネットワーク構造によって表現し、知識として記憶しておくネットワークのことを、意味ネットワークといいます。人間の記憶は、コンピュータ記憶とは異なる構造であるため、ビットやバイトといった情報量で表すことができません。そこで、意味を理解し、記憶するためにはこの意味ネットワークが必要になってくるのです。意味ネットワークを考え出したコリンズとキリアンによれば、概念は『ノード』と呼ばれる点で示され、概念間の関係は、『リンク』と呼ばれる線で結ばれ、ネットワークはピラミッド式に、上位概念から下位概念へと成り立っています。例えば、『ゴールデンレトリバー』という概念(ノード)は、その上位概念である「イヌ」と、その上位概念である「動物」と、リンクで結ばれています。このとき、もっとも一般的な特性が一番上の上位概念に位置するようになっています。このようにして、私たちは意味ネットワークの概念(ノード)を増やし、何かを理解するときや、記憶するときに役立てているのです。(HM)
  

概念形成(concept formation>学生が解説すると

2019-07-10 | 心理学辞典

概念形成(concept formation>

まず「概念」という言葉についてであるが、ここでは「三角形」を例に挙げてみる。例えば、大きさや色が異なる「三角形」があるとき、私たちはそれらがどれも同じように「三角形」だと分かる。これは私たちが「三角形」の共通の特徴をまとめているからである。そして、この共通の特徴を集めたものを「概念」という。また別の例を挙げれば、目の前に柴犬、チワワ、ブルドックがいたとき、それらを「犬」としてひとまとめに捉えられるのも、私たちの中に「犬」という概念があるからである。すなわち、「概念」とは様々な特徴から、共通なものを取り出してまとめたものである。
 さらにこの「概念」とは、例えば「三角形」を「三つの角に囲まれたもの」というように、その共通のものを取り出して捉えるのを内包と言い、「四角でも丸でもないもの」といったように他のものと比較することで捉えるのを外延と言う。
 そして、こうした「概念」をそれぞれの事物・事象から作り上げることを「概念形成」という。例えば子どもが様々な犬種と出会い、またその他の動物を見る中で、「これは犬で、あれは犬ではない」と判断できるようになるのは、この「概念形成」によるものである。(HH)
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概念が成立する心理学的過程を『概念形成』と言います。この概念形成は、知覚・認知・思考・発達・言語など心理学の各分野に関係します。概念は一般的に、経験を通じて習得されると考えられていて、この概念の習得過程は『概念学習』と呼ばれることもあります。Bruner(1956)は、概念の学習過程において、すでに学習された認知的枠組みを手がかりにして、新しい経験を分類して、概念を構成していく過程を『概念達成』と呼びました。例えば、例えば山にきのこ狩りに行ったとします。このとき、すでに持っているきのこについての手がかり(色・形)をもとに、毒キノコか?食べれるきのこか?を分類していき、毒キノコの概念を形成していきます。この過程が概念達成です。また、概念達成過程の状態を調べる典型的な手続きを『概念識別』と言います。(HM)
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 例えばAさんもBさんもCさんもみんな「人間」であるというように、私たちは個別のものを1つのまとまりとして考えることができ、「犬」や「カバ」のような他のまとまりとは分けて考えることができます。このまとまりのことを概念と言い、私たちが日常生活する上でこれがなければ大変不便なものになってしまうでしょう。
しかし、「質量」などの物理的概念や「契約」などの法的概念、「台形」などの数学的概念に比べて私たちが日常的に使用している概念は定義や境界が曖昧なものが多いです。例えば「イス」や「ゲーム」などの概念のように長年分析されたにもかかわらず、定義的特徴(ある概念を定義するのに必要にして十分な特徴)が見つけられない概念も存在します。
概念の定義や、どのように記憶に貯蔵されどのようにカテゴリー化されるのかを説明する理論として「プロトタイプ・モデル」「範例モデル」「理論ベース・モデル」などが提案されていますが、どの理論も概念を部分的には説明していても統一的に説明してはいません。したがってどのように概念が形成されるかについても明確な説明はできません。概念とは心理学だけでなく、言語学や哲学などの他の分野においても重要な研究対象です。(SJ)