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待たされるとイライラするのは、なぜ

2019-07-27 | 心の体験的日記
2005年の電通の調査ですが、待るトップ3は、次のようになるそうです。
1位 金融機関で 48.8%
2位 病院で 45。0%
3位 人との待ち合わせで 35.3%たされるとイライラす

あとは、「スーパーなどのレジで」「外出先でのトイレで」「飲食店で料理が出で来るまで」「信号や踏切で」「電車やバスで」「美容院・理容室で」「タクシーで」と続きます。

この調査結果でおもしろいのは、待たされてイライラするのは、必ずしも、待たされる時間の長短には関係ないことです。金融機関でどれほど待たされても15分くらい、一方、病院での待ち時間は1時間くらいは当たり前です。
では、何がまたされるイライラを決めているのでしょうか。

一つは、どれほど事が切迫しているかです。お腹のすいている人にとって、料理が出てくるまでの5分はイライラを通り越して苦痛さえ感じてしまうはずです。

2つは、事の性質です。恋人との待ち合わせでの10分待ちと、仕事の打ち合わせでの10分待ちとでは、イライラ感はかなり違います。

3つは、予測可能性です。あらかじめ待たされそうなことがわかっている時とそうでない時、あるいは、どれくらい待たされるのかがわかっている時とそうでない時とでは、イライラ感は異なります。電車やバスの「次はあと5分」情報がどれほどイライラ感を下げるのに貢献をしているかを思い出してください。

4つは、予測可能性とも関連しますが、事態のわけのわからなさです。どうしてそれほど待たされるのかが皆目わからないときにはイライラ感はつのります。
 
最後は、個人的な体験や性格です。待つのに慣れることもあります。性格的にゆったり、のんびりということもあります。

失敗を糧に生き生き生きる

2019-07-27 | 安全、安心、
●失敗を糧に生き生き生きる  

日本社会は一般に失敗に厳しい文化がある。これが品質管理や安全管理のようなところではプラスに機能する。  

しかし、商品開発やイベント企画などでは、これがしばしばネガティブに働く。

「成人用ベビーフード」の類の発想は強く抑制されてしまう。自由闊達な発想をしなくなる(できなくなる)。  

これは、失敗がもたらす損失よりももっと大きな損失となってやがては返ってくる。  

失敗に強い文化(雰囲気)を作ることが大事になる。  

そのためには、リスク管理をきちんとしておく。つまり、失敗しても大丈夫なような仕掛けを作っておく。そうしないとどうしても、リスク回避志向になってしまうからである。  

さらに、失敗の当事者には寛容に、失敗そのものには厳しく対処する。「罪を憎んで人を憎まず」と同じである。  

最後に、失敗にかかわる情報の共有である。失敗は隠すものではなく、お互いに共有することではじめて、世の中や組織にとっての資産価値のあるものになる。