- 「思想というフィクションは、人間の飢えを必要とします。物質的にも飢え、精神的にも飢えて仕事は退屈と悪事と貧乏とを遠ざける。
アンドレ・モロア フランスの文芸評論家・伝
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日本の大卒者は年間およそ60万人。
仕事あっての人生。
仕事がなければ、退屈もするし、やってはいけないこともせざるをえなくなることもありし、貧乏にもなる。
実は、日本では、大学生への求人は、就職したい学生よりも多いのである。
問題は何かというと、まずは、就職しようと思わない学生がいること。
さらに、自分の気に入った仕事以外はしたくないとする学生がいること。
そして、やっかいなことに、自分のやりたいことに固執する学生がいること。
大震災があったとはいえ、日本社会、豊かさの極み。
その豊かさを生れた時から享受してきた若者。
これからが大変。
しかし、
耐えよ、忍べよ、頑張れ
の精神主義では動かない。
それでも世界的に発生している災害、政治的混乱、経済不況は、いやおうなしに若者を巻き込む。
まずは、抵抗、反対の意思表示。それをどれほど大人、政治家が受け止められるか。そして、社会改革に世代を超えて共に歩みだせるかどうか。
すでに、その兆しはあちこちで発生している。
年寄りは、わくわくどきどき静かに見守るしかない。