3部 6-18周囲を元気にする
お互いにポジティブ感情になる。話がはずむ。また会いたくなる。)
・ 挨拶
3部 周りを元気にする習慣づくり あいうえお順
あ
挨拶3-26
お
おしゃれ 4-8
か
会話 3-30
かわいい4-4
感謝4-14
寛容4-21
競争4-26
き
協調 5-5
け
傾聴5-12
さ
サービス心5-17
し
自律5-23
親切5-29
親友6-3
せ
世間6-9
そ
尊敬心 6-18
た
第一印象6-24
対人関係「周りを元気にする すみ6-31
ち
チームワーク7-4
は
拍手7-9
励まし7-19
ひ
人助け
@@@@
人助け「周りを元気にする
「情けは人のためならず」
●人助け
「助け、助けられ」あるいは「与える、もらう」は社会的な営みのごく基本です。
それがはっきりとした形で現れる場面もありますが、見えない場面のほうが圧倒的に多いので、この基本、意外に見逃されがちです。
見える時は、助けて気持ちよかった、助けられたから感謝となりますが、見えない時は、そうした心が湧いてきません。そこで、あえて、たとえば、食事の時には、「いただきます」と手を合わせることで、「助け、助けられる」関係を意識化することになります。
いずれにしても、この人助け、社会を成り立たせている基本となる営みだと思いますが、意外に面倒なところがあります。
助けることも、助けられることにも、お互いの心が元気になるためには、それなりに配慮が必要のようです。
● 人助けの心理
まず、助ける側の心理から。
人が困っているのをみて何もしないのは、かなり心痛みます。それでも、スムーズに助ける行為ができない心理的な障壁がいくつかあります。
なにより、面倒なことにはかかわりたくない気持ちが一つあります。これに、よく知られている責任の社会的分散ということもあります。自分があえてしなくとも周りの誰かが助けるだろうというものです。
これはかなり高い障壁です。とりわけ、不特定多数の集まっているところでは、この心理的な障壁は高くなります。
もう一つは、自分には助ける手段や能力がないという認識です。
胸をかかえてひっくり返っている人の介護は、素人には無理です。
やくざにからまれている人をたすけるのも、か弱い人には無理です。
もっとも、いずれも、消防や警察に連絡するといった間接的な助けはできるとは思いますが。
助けられる側の心理的障壁もあります。
ここ一番の危機一髪のときの助けは、誰しも感謝感激です。しかし、つまずいてひっくりかえってズボンをぬらしてしまったようなときに、かいがいしく助けてくれる人がいたらどうでしょうか。ありがた迷惑に思うかもしれませんね。
これは、助けられる状況によって、助けてほしい気持ちに違いがあることを示していますが、これ以外にも、誰に助けてもらうかによって、気持ちに違いがあります。見知らぬ人と仲間とでは、同じ状況でも、違いますね。
それに、助けてもらう人の性格や経験によっても、違いがあります。気持ちがポジティブに外に向いている人は、助けを快く受け入れますが、攻撃的な人や優越意識の強い人は、ひどい時には、助けようとすると、怒り出す人さえいます。たとえば、座席を譲られるときにも、その受け入れ方は、本当に人さまざまです。
●人助けで周りを元気にするコツ
①一日一善を心がける
道徳の授業のようになりますが、一日一善を信条にしてしまえば、あれこれ考えることもなく、自然に人助けができます。相手にどう思われるかなんて気にせずに、ともかく、助けることにしてしまうのです。そして、自己満足してしまうのです。
やがてそれが習慣になります。習慣になれば、スムーズに自然に善ができます。それによって、それが相手には受け入れやすい状況を作り出せますし、それが相手に負担感を与えないことにもなります。
さらに、一日一善が習慣のようになってしまえば、自分の気持ちに関係なく人助けができてしまいます。普通は、自分の気持ちがネガティブの時は、人を助ける気持ちにはなれませんが、習慣なら気持ちに関係なくできます。さらに、助けることで、気持ちがポジティブに変わることさえ期待できます。
②身の回りの人への「助け、助けられ」は、慎重に
助けられる人にとって、善はどうしても施し、あるいは「恩着せがましい」の色合いを帯びてしまいます。お互いに知り合いどうしだと、心苦しくなるようなところがあります。ここが難しいところです。
助けるほうと助けられるほうとが、普段は、持ちつ持たれつの関係にあるのが望ましいことになります。これなら、いつも一方的に助けられるだけという関係にはならないからです。
そこで、助け上手だけではなく、助けられ上手にもなるのです。こんな配慮です。
・ 気楽に?、助けてほしいという声をあげる
・ 助けてもらったら、感謝をはっきりと表明する
・ 助けられたことを借りとして記憶しておいて、何かのときにお返しをする
いわば、どこかの国と国のように、互恵関係を作る努力、それを維持する努力ですね。