新潟県燕市の杭州飯店は何十年も前から背脂ラーメンの元祖として名高い。そのころから行きたいと思っていたのだが、なにしろ新潟は遠い。毎年北海道ツーリングにゆくのに新潟港からフェリーに乗るのだが、それがいつも9月の頭で、杭州飯店はその時期に夏休みをとっている。それで近くまでいっても利用できないでいた。しかしずっとそのままなのは癪ないので、2019年の11月にでかけてみた。
11月23日の土曜日。11時開店でその直前に店についた。するとすごい行列だ。駐車場が奥にあるので車をとめて列に加わるが、一回転目の客が入ってもこの行列だった。遠路遥々きたからならんだが、そうでなければパスしたと思う。
40分待って席につくことができた。4人掛けのテーブルに相席だ。850円の中華そばを注文する。新潟市街にある、万代シティバスセンターの黄色いカレー
も食べたいので、これだけにしておいた。店内は広い。ざっと見て100人は入れるのではなかろうか。それをさばく店員さんも10人以上働いていた。中華そばは15分でやってきた。たっぷりの瀬脂の浮いたスープに刻んだタマネギが印象的だ。スープは少しこぼれていた。
スープは見た目とちがってあっさりとしているが、濃い味だ。麺はふとく、うどんのよう。この極太麺をたべるとスープが薄口に感じられる。麺がスープに勝つようになっているようだ。タマネギがきいている。熱々で汗がでた。メンマはふつうでチャーシューはかたい。麺は多くてボリュームはあった。
このラーメンは工場で働く女性が仕事の合間にたべられるよう、背脂でスープが冷えないようにし、麺はのびないように太くなったと聞く。腹持ちもよいだろう。
杭州飯店のラーメンは30年前なら驚異的に美味しかったと思う。でも現在ではわざわざでかけるほどでもないと感じる。近くにあればたまにゆくという感じだ。
食事を終えて店をでると行列は短くなっていた。土日は開店直後がいちばん混むのだろうか。
杭州飯店の次は万代シティバスセンターの黄色いカレーにむかった。☆5点満点平均3点で3、3点。
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