月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

92.神社の塔(月刊「祭」2019.6月2号)

2019-06-05 22:19:08 | 民俗・信仰・文化-伝承・信仰-
今日からヘビー投稿にチャレンジします。

神仏集合の名残りで、仏塔が残る神社が県内にはいくつかあります。今回は神戸市北区六条八幡神社と養父市の名草神社の2つを概観します。

●神戸市北区六条八幡神社
右(東)側に三重塔が見えます。左(西)側は本殿で八幡神がいらっしゃいます。

由緒書きを見ると、六条八幡の六条は六条判官こと源為義からとったのがわかります。



檜皮葺きの屋根の三重塔。維持が大変かもしれません。室町期の建立と推定されるそうです。

八幡神は多くの場合阿弥陀仏と習合されます。西に阿弥陀を配し、東に塔を配置するのは、加西市北条の酒見寺にあり、東に多宝塔、西に常行堂を配置します。

●名草神社(元但馬妙見の上宮)↓

養父市と美方郡香美町の間にある「神社」です。但馬妙見の上宮、奥の院でした。明治期の神仏分離策により、妙見菩薩の本体は下宮であった日光院に移りました。↓


塔は江戸時代に出雲大社に材木を売った「仏縁」により、寛文年間(1661-1673)に塔を移築したと言います。



四方で塔を支えてくださっています。


現在の加古川市志方町の八幡神社も志方妙見と呼ばれていましたが、一説によるとこれも但馬より勧請したとつわります。

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