月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

91.改元と即位の祝賀(月刊「祭」2019.6)

2019-06-03 23:15:27 | 屋台、だんじり、太鼓台関連

●改元に伴う屋台イベント
令和の改元に伴い、播州各地で屋台が特別に出されるイベントが催されます。
今年は平成天皇の生前退位による改元なので、改元を祝する祭がたくさん行われました。

●大正元年の新調
新小児科医のつぶやきというサイトによると、岩壺神社の滑原屋台、大宮八幡宮の新町屋台は大正元年に新調をしているようです。この年は7月に明治天皇の崩御があり、その翌年の即位礼に間に合わせるためだったのかもしれません?
明石町は出したそうですが、他の屋台はどうだったのでしょうか。
また、崩御の時は日本中が自粛ムードで夏目漱石はあまりに強い自粛ムードを批判したそうです。(参考https://bushoojapan.com/tomorrow/2017/07/30/102648)

●昭和天皇即位
即位礼は昭和3年に行われました。この時には三木では大工としては、淡路の・柏木福平、彫り師としては、井波彫刻師・川原啓秀、縫師としては、初代梶内刺繍、絹常などの今に名を残す屋台職人の手によって行われました。

写真はその当時に作られた屋台です。
2005年 三木市政50周年記念にて 与呂木屋台 見事な刺繍

 

安福田屋台 2005年

東這田屋台

高木屋台

●平成天皇即位と改元
・昭和天皇の体調不良による祭礼自粛
昭和63(1988)年、昭和天皇の体調が芳しくなく、播州においても秋祭りを自粛するところが多かったようです。管理人の大宮八幡宮も祭礼自粛を決定し10月になっても太鼓の練習の音が聞こえない辛い年となりました。

・昭和天皇崩御と平成改元
 翌昭和64(1989)年、昭和天皇が崩御され平成に年号が変わりました。天皇崩御による改元なので、この年に祝いの祭をしたという話は聞いていません。

・平成天皇即位
平成2(1992)年11月? 管理人の記憶では、もっと平成3年? の気がしますが、明石町屋台は担がれ、宮入をはたしました。

●令和改元の祝祭
 各地で祝祭が行われました。生前譲位なので、「祝」祭モード一色です。

 神戸市東灘区 令和改元前夜祭 次の5月1日は灘区、東灘区、芦屋、宝塚、西宮のだんじりが集まりました。
 

加古川市宗佐厄除八幡宮 国恩祭 万歳の幡が見えます。

 

他にも5月1日
福崎 屋台習合八千種小など 他にも市内各地で屋台が動いていた

 

姫路市 仁色屋台

姫路市 的形湊神社の改元祭

    

 

浜の宮天満宮の改元祭 行けず、写真なし

御津市 改元祭 屋台習合集合
 

 

5月2日
 明石市政100周年、明石築城400年を祝う祭です。明治2年城下屋台習合より150年
市内の30を超える屋台が習合しました。この改元の節目となるのも何かの縁かもしれません。

文政の改元と即位
 文政元年(1818)は、仁孝天王が先代天皇より譲位を受けたことにより改元されました。しかもその年のうちに即位礼をしてしまったとか。
 この文政元年は三木市の吉川町若宮神社にとっては、大きな転機の年となります。

 それが屋台の成立です。現在のこっているのはこの時の物であるということは断定できませんが、
 少なくとも太鼓には文政元年の記述が残っているので、当時のものが残っているのも珍しいですね。
 子の屋台が即位の礼に向けてのものだったのかどうかは分かりませんが、同じ年にできたのは興味深い話です。

    


●編集後記
・こんな令和は嫌だ。
命「令」には「和」やかに従わなければならない。
・こんな令和がいい。
出される法「令」と人の心とか人権とかが調「和」してる。