天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

「ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して」「トータル・リコール」37,38本目

2012年08月22日 | 映画感想
「ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して」

我らがJb(ジャック・ブラック)×オーウェン・ウィルソンが共演という、私的に「盆と正月が一緒にキター!」なご馳走キャスティング!
しかもネタが「鳥」だよ。鳥好きだからHNだって「ぴよ」なんだし!実際家で鳥飼ってるし!!
なんだなんだこの満漢全席みたいな豪華な映画!よーしおばちゃんDVDの予約もしちゃうぞー♪←ウカレ過ぎw

アメリカには「ザ・ビッグイヤー」という世界最大のバードウォッチング大会があるそーで、1年間で北米大陸で何羽の野鳥を見つけたかを
競い合う競技会なんだそうだ。コレが想像以上に凄まじくて、参加者の多くは仕事も家庭も何もかも投げ捨てて私財を大量投入させて
北へ東へ1年間野鳥を求めて北米大陸中を動き回るそうだ。
本作はそんな凄まじいバードウォッチング大会「ザ・ビッグイヤー」に参加したある3人の男達にスポットをあてて、3人それぞれのバックボーンや
交錯する3人の人間ドラマ、友情、裏切り、そして恋愛等々を野鳥さんと一緒に見て行くという…あれ?何か違うか?ま、そんな感じ~w

この手のマニアックな趣味の世界って、好きな人ならすごく共感出来るんだろうけど興味のない人にとっちゃー「下らない事に時間と金掛けて」
という風にしか評価されない。ただ鳥見る為だけに飛行機乗って船乗って散々金つぎ込んでバカみたい!てな調子ですかね^^;
でも私は彼らの気持ちよく判るわー!何しろ私も「クソの蓋にもならない」ピンバッチのコレクターだしさ!
ピンバッチなんて持っててもなーんの役にも立たないし、ただ並べて収納してるだけなのに今までにピンに費やした金額、軽くン100万レベルには
なってるだろうし。きっとピンに興味のない人が私のコレクション見たら「アホやろお前」って言うだろうと思うしw

こういう「ほぼどーでもいい」事に夢中になる中年おやじ3人の姿が何とも無邪気で可愛らしい!
3人それぞれ社会的立場も環境も年齢も違うものの、「野鳥を見る」という事に掛ける情熱はそれぞれ比べられない位に持っているし、
同じ目的の者同士の連帯感だったりライバル心だったりも凄くよく判る!
自分が集めきれなかったピンシリーズをフルコンプしてる人見ると「あ、このシリーズコンプ出来たんだ、いいなぁ~」って羨ましく思うし!
…って、何が何でもネタをピンに結び付けたいのか!<自分w

ううっ。映画に話を戻して^^;

気象の変化によって本来なら北米大陸では見られない種類の鳥が見れるチャンスが出来たり、1年である季節の数週間ある場所だけでしか
見られない鳥がいたり、TVの気象ニュースを見ては右往左往したりプライベートとバードウォッチングを時に天秤に掛けなくてはならなくなったり
愛鳥家達の1年間の苦労を面白おかしくドラマ仕立てで見せてくれる。
オーウェンはこの大会のディフェンディング・チャンピオンなんだけど、他の奴に自分の記録を抜かれたくない&更に記録更新したいという
野望が凄まじくて、時に微妙に卑怯な方法でライバルを出し抜いたりする意地悪オーウェンもなかなか可愛い♪

でもこの大会、あくまでも「自己申告制」だそうで、その野鳥を見た・何種類見たと宣言すれば写真等の証拠がなくてもいいんだそうだ。
野鳥の姿を見てなくても鳴き声さえ聞こえればカウントに入れてもいいそうで、随分と愛鳥家のモラルを信じたとても紳士な大会なんですねー。
そんな紳士な大会にふさわしく、ある鳥の鳴き声が聞こえた事で「よし○○はチェック!」と言う人もいる中、「もし誰かの口真似だったらイヤだから
ちゃんと姿を見つけておきたい」と最後まであきらめずに鳥の姿を追う人(←オーウェン♪萌)もいたりで、そんなドラマも秀逸。

JBやオーウェンに興味がなくても、鳥に興味がなくても、誰でも楽しめる小品の良作。オススメです!

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「トータル・リコール」

昔、同じタイトルの映画あったよね。どうやら本作はリメイクらしい。
予告編見て「ん、コレは昔見た事あったよなー。どんな内容だったっけー」ってずーっと思い出そうとしてて
ちょっとネットで調べたらシュワちゃん主演で1990年公開だったそうだ。
うん、少し思い出して来たぞ!確か火星が植民地化されていて、その火星に行って黒幕と戦うとか?そんなよーな話だったよなー(うろ覚えw)

で、本作。
火星には行かない(←いきなりw)
設定がかなり前作とは違っていて、前作を見ていて展開やオチを知っている人でもちゃんと楽しめる仕様になってると思う。
本作の設定は近未来の地球が戦争によって汚染された後、地球はブリテン連邦(イギリスを中心としたヨーロッパの一部)とコロニー(豪州)と呼ばれる
2ヶ所にしか人間は住めなくなっている。で、ブリテン連邦には富裕層が住み、コロニーには貧民層が暮らし、この2ヶ所を地球のど真ん中を
突き抜けて高速で移動出来る「フォール」という巨大な交通手段が作られていて、コレに乗るとなんと17分で地球の裏側まで行けるという!

この「フォール」という乗り物の設定は面白いなーと思った。コア(地球の中心)地点に行くと一旦無重力状態になって、それからコアを抜けると
重力が反転するという設定。実際にコアの近くを通るなんて絶対に不可能だけどこんな事が出来たら凄いな!てか絵的にも面白い!

どーでもいいけどコロニーの様子が「千と千尋の神隠し」仕様なんだw
台湾の田舎風ってのか?元は豪州なんだからコアラパークとかカンガルーな仕様だっていいぢゃねーか、どーして台湾風なんだ?
アレか?アメ公の想像する「貧民窟」ってのはあーいう中華っぽい雰囲気なのか。台湾に謝れやwww

ま、映画に話戻すけどー
リコール社という会社が記憶を売っていて、主人公がそこに記憶を買いに行くと…という展開は同じなんだけど、本作とにかくアクション先行で
これでもかこれでもか!と延々アクションが続いて行く。てかコリン・ファレルが逃げまくって鬼嫁役のケイト・ベッキンセールが追い掛けまくる。
ただコレが延々と続くのが映画の大部分を占めている訳で、逃げながらコリン君はちょいちょい本来の自分の情報のヒントをGETしていくんだけど
何しろアクション垂れ流しなんでなっかなか先に進まなくて序盤~しばらくイラッと来る事も多少、な^^;

まーでも結構楽しめた。
アクション垂れ流しではあるけど、根本的にアクション映画は好きだから手を変え品を変えアクションシーン見せてくれる努力は買うぜ!
それにコリン・ファレル君結構好きだからさー、正直シュワちゃん程強い主人公じゃなくてパンチに欠けるかな?とは思ったけど、でもなかなか頑張ってたよ。
後ラスボス?もけっこう弱いし、つか最後ナイフ使って肉弾戦ってwwwそりゃねーよ!ってツッコミ入れたかったけどね^^;
まーでも本作はきっとケイト・ベッキンセール祭りなんだな!うん!
コメント (4)
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