「ハクソー・リッジ@試写会」
また試写会~♪またしても友達から余ってる試写状回して貰えた~♪E嬢いつもあんがとー!
という訳で、メル・ギブソン監督最新作。今年のアカデミー賞で録音賞と編集賞を受賞しています。おめでとうございました!
タイトルの「ハクソー・リッジ」は直訳で「弓鋸崖」、第二次世界大戦下の沖縄戦において、浦添城址の南東にある「前田高地」と呼ばれた日本軍陣地の北側が
急峻な崖地となっており、日米両軍の激戦地となったことから、米軍がこの崖につけた呼称(Hacksaw=弓鋸)だそうです←by Wikipediaから丸々抜粋
本作は第二次世界大戦の沖縄戦に衛生兵として従軍したエズモンド・T・ドス氏の半生を描いた実話の映画化で、ドス氏は一切の武器を持たずに戦場に立ち
75名もの人命を救った事で、戦後「良心的兵役拒否者(Conscientious objector)」として初めて名誉勲章が与えられた人物だそうです。
因みに「良心的兵役拒否者」というのは「戦争や兵役義務を宗教的・思想的・政治的等様々な理由により拒否した人」だそーで
まあ簡単に言えば「戦争なんてしたくない!どんな理由があろーが人なんて殺したくない」と戦争に行く事・兵隊になる事を拒否した人って事ですね。
一応良心的兵役拒否権は国連等の国際機関では基本的人権として認知・推奨されているそうですが、実際に行使出来る国はそんなに多くないようです。
さてそんな訳であらすじ…
バージニア州ののどかな田舎で育ったエズモンド・ドスは幼い頃に兄弟喧嘩で弟に瀕死の重傷を負わせてしまい、その苦い経験からキリスト教の教え
「汝、殺すことなかれ」を貫く事を信念に生きて来た。時は過ぎ青年に成長したエズモンドは看護士のドロシーと恋に落ちデートを楽しむ日々だったが
第二次世界大戦が激化し友人達が次々と志願兵として戦地に出征して行く中、良心的兵役拒否者だったエズモンドは「衛生兵ならば人を殺さずに済む」と考え
陸軍に衛生兵希望として志願した。ところが入隊後の訓練で銃を決して触らないエズモンドに対して上官や仲間からも執拗な嫌がらせを受け、最終的には
「軍の服務違反」という事で軍法会議に掛けられてしまう…
メル・ギブソンは非常~に敬虔なクリスチャンとして知られていて、かつてユダヤ人に対してトンデモ差別発言をした事で物議を醸した事も記憶に新しい…って
いきなりネガティブ情報盛りましたが(苦笑)、そんな訳でいかにも敬虔なクリスチャンであるメル・ギブソンらしい宗教感溢れる作品な訳ですが。
話が前半と後半で全く違う映画のような作りになっていて、前半がエズモンド・ドスの幼少期~ドロシーとの出会い~入隊後の軍法会議に掛けられるまで。
そして後半が「ガッツリ沖縄戦」という構成なんですが、前半がゆる~い恋愛ドラマ風味だったのが後半に入るや否や延々エグエグ死体祭り(アヒャー
コレはスプラッタムービー系苦手な女子はなかなかハードルの高い絵ヅラになっております。心して頂かないと^^;
で、話を少し戻して前半のエズモンド・ドスの様子なんですが…ドロシーに対して一目惚れしたのは分かるんだけど、なんかあの貼り付いたような笑顔が
逆に怖いんですけどね…アンドリュー・ガーフィールド君の演技に問題があるのか演技指導したスタッフに問題があるのか(苦笑)
言っちゃアレだけど「ちょっと頭の足りない人」っぽく見えて不気味ですってば(コラコラ
それから入隊後のライフル銃持って訓練するの拒否ってる件もなー、別に銃を手にしたからって即「=人殺し」じゃないでしょうよ、もーちょっとそこは
柔軟に考えて訓練位は受けたっていいんじゃねーの?戦場で自分が銃使わなきゃ人殺す事にはならないんだしさー…とか思っちゃう訳ですが、
コレに関しては実際のエドモンド・ドス氏が拒否したらしいのでコチラ側が文句垂れるのもお門違いなんですけどね、なーんか個人的にはちょっとモヤるw
多分クリスチャン的には「信仰心を持ち信念を貫く素晴らしい姿」の象徴的エピソードなんでしょうが、無宗教の日本人の自分なんぞはこの一連の
エピソードは「信念っつーかただの頑固とかワガママにしか見えないし。協調性ゼロだし。コイツのせいで隊のチームワーク台無しだわなぁ(苦笑)」
という風にしか見えなかったわねぇ。そこまでして良心的兵役拒否権を振りかざして何故衛生兵になろーとするのかと。周囲がいい迷惑だぞとw
で、後半の沖縄戦。
まず日本人の誰もが本作を観て思うだろう…コレはどこの沖縄?つーか沖縄感全くないんすけどwww
話によると、今現在の前田高地は当時とは随分様子が変わってしまっているそーなんですが、それにしたって明らかに日本ではないどこかの崖だなコレは(笑)
まあいいんだー。当時は映画程のスケールではないにしろ、この前田高地に難攻不落の崖があったのは事実なんだから。
で、まあ仲間や上官から「意気地なしのヘタレ」「皆の士気を1人でダダ下げやがるお荷物野郎」呼ばわりだったエズモンドが誰よりも勇敢に戦場を
駆けずり回って、誰よりも雄々しく人々を救う姿がガンガン流れる訳です。
夜になっても日本兵は銃撃を止めない。米軍は一旦退却するんですが、日本軍は夜を徹して戦地を歩き回って生き残っている米兵を1人残らず殲滅させようと
血眼になって歩き回っている訳です。その日本兵の間隙を突いてまだ息のある兵士を1人、また1人と引き摺ってはハクソー・リッジの縁まで行って
そこから崖下の米軍陣地に負傷兵をロープで下ろしていく。
自分の体力・気力の限界なんてとうの昔に尽き果てている。けれど1人助けると天に向かって「(神様)あともう1人助けさせて下さい」とつぶやいて
またあの恐ろしい日本兵達が歩き回っている戦地に戻って行く。これを一晩中たった1人で繰り返した訳です。スゴイ事です。
それにしても、日本人は何だか観ていて複雑な気持ちになります。
アメリカSIDEから見ている第二次世界大戦なので当たり前っちゃー当たり前なんですが、日本兵がみんな血も涙もない殺人マシーンのようです^^;
まあ、当時の米軍は日本人の「神風特攻隊」に代表される「自爆攻撃」を物凄く恐れていて「ヤツら戦う(殺す)と決めたら絶対に諦めない」と
話しているシーンも登場します。手榴弾を持ったまま米兵に抱きついて来て一緒に自爆する日本兵の姿等も描かれています。
それにしても米軍が火炎放射機使って日本兵を次から次へと焼き払って行くシーンを延々見せられるとなかなかエグいものがありますわ(滝汗)
ネット右翼の皆さんなら本作を観て一暴れしたくなるかもしれませんw
まあ、コレは「日本人死ね沖縄ぶっ壊れろ」という主旨の話ではないので、ここらの描写にケチ付けるのは無粋というモノでしょう。
エズモンドは自分の信仰と信念を最後まで貫いて、だからこそ米兵だけでなく数人の日本兵も助けたそうです。劇中では2人の日本兵まで崖から下ろしたよ、
だけど2人共死んじゃったけどね♪というセリフが出て来ます。実際はどうだったのか調べていないので知りませんが^^;
少なくとも日本軍の地下通路でバッタリ日本人の負傷兵と出くわしたエズモンドが「傷の手当てするからボクを殺さないでネ!ココに居るって声出さないでネ」
みたいなシーンも登場します。
映画の最後ではこの手の実話の映画化のお約束で「その後のエズモンドご本人映像」も流れます。アメリカってこーいうの好きだよなぁ~と。
正直、日本軍の描写とか日本人の描写等はクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」の方が日本側に好意的に描かれていたような気がしますが
信仰を持ち信念を貫く、という事の素晴らしさは本作で充分伝わったと思います。
…でもちょーっと上映時間長過ぎ(2時間19分)だと思うけどね。特に前半はー、あと30分位は短縮出来そうな気がしたんだけど^^;
また試写会~♪またしても友達から余ってる試写状回して貰えた~♪E嬢いつもあんがとー!
という訳で、メル・ギブソン監督最新作。今年のアカデミー賞で録音賞と編集賞を受賞しています。おめでとうございました!
タイトルの「ハクソー・リッジ」は直訳で「弓鋸崖」、第二次世界大戦下の沖縄戦において、浦添城址の南東にある「前田高地」と呼ばれた日本軍陣地の北側が
急峻な崖地となっており、日米両軍の激戦地となったことから、米軍がこの崖につけた呼称(Hacksaw=弓鋸)だそうです←by Wikipediaから丸々抜粋
本作は第二次世界大戦の沖縄戦に衛生兵として従軍したエズモンド・T・ドス氏の半生を描いた実話の映画化で、ドス氏は一切の武器を持たずに戦場に立ち
75名もの人命を救った事で、戦後「良心的兵役拒否者(Conscientious objector)」として初めて名誉勲章が与えられた人物だそうです。
因みに「良心的兵役拒否者」というのは「戦争や兵役義務を宗教的・思想的・政治的等様々な理由により拒否した人」だそーで
まあ簡単に言えば「戦争なんてしたくない!どんな理由があろーが人なんて殺したくない」と戦争に行く事・兵隊になる事を拒否した人って事ですね。
一応良心的兵役拒否権は国連等の国際機関では基本的人権として認知・推奨されているそうですが、実際に行使出来る国はそんなに多くないようです。
さてそんな訳であらすじ…
バージニア州ののどかな田舎で育ったエズモンド・ドスは幼い頃に兄弟喧嘩で弟に瀕死の重傷を負わせてしまい、その苦い経験からキリスト教の教え
「汝、殺すことなかれ」を貫く事を信念に生きて来た。時は過ぎ青年に成長したエズモンドは看護士のドロシーと恋に落ちデートを楽しむ日々だったが
第二次世界大戦が激化し友人達が次々と志願兵として戦地に出征して行く中、良心的兵役拒否者だったエズモンドは「衛生兵ならば人を殺さずに済む」と考え
陸軍に衛生兵希望として志願した。ところが入隊後の訓練で銃を決して触らないエズモンドに対して上官や仲間からも執拗な嫌がらせを受け、最終的には
「軍の服務違反」という事で軍法会議に掛けられてしまう…
メル・ギブソンは非常~に敬虔なクリスチャンとして知られていて、かつてユダヤ人に対してトンデモ差別発言をした事で物議を醸した事も記憶に新しい…って
いきなりネガティブ情報盛りましたが(苦笑)、そんな訳でいかにも敬虔なクリスチャンであるメル・ギブソンらしい宗教感溢れる作品な訳ですが。
話が前半と後半で全く違う映画のような作りになっていて、前半がエズモンド・ドスの幼少期~ドロシーとの出会い~入隊後の軍法会議に掛けられるまで。
そして後半が「ガッツリ沖縄戦」という構成なんですが、前半がゆる~い恋愛ドラマ風味だったのが後半に入るや否や延々エグエグ死体祭り(アヒャー
コレはスプラッタムービー系苦手な女子はなかなかハードルの高い絵ヅラになっております。心して頂かないと^^;
で、話を少し戻して前半のエズモンド・ドスの様子なんですが…ドロシーに対して一目惚れしたのは分かるんだけど、なんかあの貼り付いたような笑顔が
逆に怖いんですけどね…アンドリュー・ガーフィールド君の演技に問題があるのか演技指導したスタッフに問題があるのか(苦笑)
言っちゃアレだけど「ちょっと頭の足りない人」っぽく見えて不気味ですってば(コラコラ
それから入隊後のライフル銃持って訓練するの拒否ってる件もなー、別に銃を手にしたからって即「=人殺し」じゃないでしょうよ、もーちょっとそこは
柔軟に考えて訓練位は受けたっていいんじゃねーの?戦場で自分が銃使わなきゃ人殺す事にはならないんだしさー…とか思っちゃう訳ですが、
コレに関しては実際のエドモンド・ドス氏が拒否したらしいのでコチラ側が文句垂れるのもお門違いなんですけどね、なーんか個人的にはちょっとモヤるw
多分クリスチャン的には「信仰心を持ち信念を貫く素晴らしい姿」の象徴的エピソードなんでしょうが、無宗教の日本人の自分なんぞはこの一連の
エピソードは「信念っつーかただの頑固とかワガママにしか見えないし。協調性ゼロだし。コイツのせいで隊のチームワーク台無しだわなぁ(苦笑)」
という風にしか見えなかったわねぇ。そこまでして良心的兵役拒否権を振りかざして何故衛生兵になろーとするのかと。周囲がいい迷惑だぞとw
で、後半の沖縄戦。
まず日本人の誰もが本作を観て思うだろう…コレはどこの沖縄?つーか沖縄感全くないんすけどwww
話によると、今現在の前田高地は当時とは随分様子が変わってしまっているそーなんですが、それにしたって明らかに日本ではないどこかの崖だなコレは(笑)
まあいいんだー。当時は映画程のスケールではないにしろ、この前田高地に難攻不落の崖があったのは事実なんだから。
で、まあ仲間や上官から「意気地なしのヘタレ」「皆の士気を1人でダダ下げやがるお荷物野郎」呼ばわりだったエズモンドが誰よりも勇敢に戦場を
駆けずり回って、誰よりも雄々しく人々を救う姿がガンガン流れる訳です。
夜になっても日本兵は銃撃を止めない。米軍は一旦退却するんですが、日本軍は夜を徹して戦地を歩き回って生き残っている米兵を1人残らず殲滅させようと
血眼になって歩き回っている訳です。その日本兵の間隙を突いてまだ息のある兵士を1人、また1人と引き摺ってはハクソー・リッジの縁まで行って
そこから崖下の米軍陣地に負傷兵をロープで下ろしていく。
自分の体力・気力の限界なんてとうの昔に尽き果てている。けれど1人助けると天に向かって「(神様)あともう1人助けさせて下さい」とつぶやいて
またあの恐ろしい日本兵達が歩き回っている戦地に戻って行く。これを一晩中たった1人で繰り返した訳です。スゴイ事です。
それにしても、日本人は何だか観ていて複雑な気持ちになります。
アメリカSIDEから見ている第二次世界大戦なので当たり前っちゃー当たり前なんですが、日本兵がみんな血も涙もない殺人マシーンのようです^^;
まあ、当時の米軍は日本人の「神風特攻隊」に代表される「自爆攻撃」を物凄く恐れていて「ヤツら戦う(殺す)と決めたら絶対に諦めない」と
話しているシーンも登場します。手榴弾を持ったまま米兵に抱きついて来て一緒に自爆する日本兵の姿等も描かれています。
それにしても米軍が火炎放射機使って日本兵を次から次へと焼き払って行くシーンを延々見せられるとなかなかエグいものがありますわ(滝汗)
ネット右翼の皆さんなら本作を観て一暴れしたくなるかもしれませんw
まあ、コレは「日本人死ね沖縄ぶっ壊れろ」という主旨の話ではないので、ここらの描写にケチ付けるのは無粋というモノでしょう。
エズモンドは自分の信仰と信念を最後まで貫いて、だからこそ米兵だけでなく数人の日本兵も助けたそうです。劇中では2人の日本兵まで崖から下ろしたよ、
だけど2人共死んじゃったけどね♪というセリフが出て来ます。実際はどうだったのか調べていないので知りませんが^^;
少なくとも日本軍の地下通路でバッタリ日本人の負傷兵と出くわしたエズモンドが「傷の手当てするからボクを殺さないでネ!ココに居るって声出さないでネ」
みたいなシーンも登場します。
映画の最後ではこの手の実話の映画化のお約束で「その後のエズモンドご本人映像」も流れます。アメリカってこーいうの好きだよなぁ~と。
正直、日本軍の描写とか日本人の描写等はクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」の方が日本側に好意的に描かれていたような気がしますが
信仰を持ち信念を貫く、という事の素晴らしさは本作で充分伝わったと思います。
…でもちょーっと上映時間長過ぎ(2時間19分)だと思うけどね。特に前半はー、あと30分位は短縮出来そうな気がしたんだけど^^;