天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「TENET テネット」@21作目

2020年09月29日 | 映画感想
「TENET テネット」

クリストファー・ノーラン監督最新作。
この人の過去作品も難解系多いんだけど本作もほーんと難しい。つーか今も多分半分も分かってない気がする(滝汗)
今回何書いてもネタバレになっちゃいますので基本「ネタバレバーレ」で書いていきますが、自分も理解しないで書いてるのでネタバレなのにイミフな文章になるかとw
一応…まだ本作未見でネタバレされたくない方は以降スルー推奨です。コレ読んだから映画おもんなくなった!とか後から言うの無しでよろしくねっ^^;

あらすじ
ウクライナでテロ事件が勃発。出動した特殊部隊員の男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、捕らえられて毒を飲まされる。しかし、毒はなぜか鎮静剤にすり替えられていた。その後、未来から「時間の逆行」と呼ばれる装置でやって来た敵と戦うミッションと、未来を変えるという謎のキーワード「TENET(テネット)」を与えられた彼は、第3次世界大戦開戦の阻止に立ち上がる。(Yahoo!Movieから丸パク)

そもそも映画冒頭のテロシーンが「あれ?このシーンどこかで観たような気がする…」とデジャヴを感じていたんだけど未だに何だったのか答えが出てないわ。
で、このテロシーンで後のヒントになる「銃弾で破損した座席の土台部分が元に戻っていく」というシーンが一瞬見える。
その際に主人公の男を助けてくれた謎の人物のリュックサックにぶら下がっていた意味ありげな赤いストラップも一瞬映る。コレは自分も「ん?」と気になった。
大体映画で全く意味のない、けれどなぜか一瞬だけ映すシーンって後にやっぱり何かあったりするんですよね。まあ簡単に言えばオチへの伏線みたいなもんですか。
で、まあここからめいいっぱいオチバレしますが…クライマックスでアルゴリズムのある鍵の掛かった柵の向こうにその赤いストラップの付いたリュックサックと死体がある。
要するにこの死体と映画冒頭主人公を助けた人物は同じ。そしてラストシーンにニールが担いでいたリュックサックにも…という事は?^^

で、時間逆行ルールなんですが。
未来から持ち込まれた「回転ドア」をくぐると時間が逆行して行く訳ですわね。
よくある「タイムトラベル」とは違って一瞬で過去の自分の望んだ場所に時空移動出来る訳では無く、回転ドアをくぐった人だけがそこから時間が逆行していく訳です。
で、自分の望んだ時間まで戻ったトコロでまた回転ドアをくぐればそこからまた時間が順行していくという仕掛け。
ミソは「回転ドアを1度くぐると時間が逆行」「再びくぐるとそこから時間が順行する、パッ!と元の時間に戻るわけでなない」という事。
だから自分が戻りたい時間まで回転ドアをくぐった後ずーっと時間を逆行させて過ごさなければいけない訳ですね。なかなか時間が掛かる作業です。

そして時間が戻れば…戻っていった先で必ずまた自分と相対しちゃいますわねぇ。で、一応そこはタイムパラドックスルールとして「過去の自分と直接相対すると爆発しちゃうから防護服を身につけていないといけない」という事になっている。
更には時間逆行中は呼吸が出来ない(理由はよく分からんかった。呼吸も逆行で二酸化炭素吸って酸素吐くのか?)から酸素マスクをしていないといけない。
コレが自分映像見ててイマイチ分からなくて、「あれ?コイツら時間逆行してるハズなのに酸素マスクしてないじゃん!」とか頭グルグルしてたんだけど、映画見終わってからルールをよく紐解いている内に「時間逆行してきたけどある地点でまた回転ドアくぐったから今は時間が順行してるヤツら」という事なんだな、と勝手に納得。

まあそんな訳で何も知らずにフツーに時間順行してる人が時間逆行してる人を見ると後ろ向きに歩いてきたり車が超高速バックして来たりしてイミフな映像になる訳です。
そしてこの「時間順行してるヤツラの視点映像」がなかなか面白くてツボる。クリストファー・ノーランっぽい映像だよなぁ~!ってワクドキする。
本作のカーチェイスシーンは最も良く撮れてる絵ヅラだったと思う。クライマックスの戦闘シーンも凄く面白いんだけど個人的にはカーチェイスシーンが一番好きかも!

順行で映画を鑑賞している自分達にとってはなかなか分かり難くて、しかも劇中大した説明もないから所々で「ん?」「あれ?」と思うシーンが沢山あるんですが。
例えばだけど主人公がムンバイで初めてニールと出会った時、ニールが主人公に向かって「アナタは仕事中アルコールは飲まないもんね」と知った風に語るんですね。
上に書いた「映画冒頭のテロシーンの赤いストラップを一瞬映すシーン」と同様このシーンでも「ん?なんでコイツ主人公の趣向を知ってるんだ?」と思ったんですがw
ま、コレに関しては映画ラストに種明かしがあるから(つーかもうここまで書いたらオチバレですけどね)
それから劇中何度か「知らないことが一番の強み」的なセリフも出てくる。これも後に「ああ、そーゆー事ね」と。
同様に「祖父殺しのパラドックス」も出てくる。「過去を変えると今の自分が居なくなる、ひっくり返って現在が有ると言う事は過去は絶対に変えられない問題」ですね。

個人的によく分かってないのが…ベトナムのリゾートシーンは結局カーチェイスの後に起こった事だった、という事だよね?
映画の時系列順で観てるとカーチェイスが起こる前にキャットと主人公は出会っていてその段階でキャットがベトナムのリゾート地での話をするじゃないですか。
で、その後セイターにとっ捕まって撃たれてるし。でもあのカーチェイスがないとアルゴリズムが完成しないし完成したアルゴリズムがあるからこそベトナムのシーンでセイターは自殺しようとしてた訳でしょ?あれ?ん?ってなるんですよ。
映画の展開自体も時間軸を微妙にずらして見せてるという事?どっちが先に起こった事なのか?時間軸が自分の頭の中でグルグルしてるんですよね(苦笑)

まーそんなこんなで未だによー分かってないんですが、でも分からないからこそ面白い!という摩訶不思議な作品。
もう一度観に行けばもーちょっと頭の中が整理出来るかも…だけど、本作上映時間が2時間半もあるんすよ。なかなか2度目にトライする勇気が出ない…(滝汗)
コメント
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