PART2「絆創膏」はこちら。
◇福井
じゃんけんのとき「じゃんけんぽん」ではなく「じゃんけんほし」。その発展型が「じゃーんけんで、ほしひゅうま」さらに長くなり「じゃんけんもって、ほしひゅうまみむめもぐらのも」。
……もうわけわからん。じゃんけんだって地方によって千差万別。例によってネットからひっぱると……
じゃんけんしょ(北海道)
じゃんけんぽんorぽい(兵庫・群馬)
最初はグー、じゃんけんぽい(東京・千葉・神奈川・埼玉)
わっさの、さのさの、わっさのさ!(熊本)
じゃんけんピースが食いついた(宮崎)
いんじゃんほい(大阪・京都・滋賀~広島)
じゃんけん、しっ!(福岡)
最初はグー、またまたグー、いかりやチョウスケあったまはパー、正義は勝つ、とは、かぎらない、じゃんけんポリポリかとちゃんぺっ、みんなでアイーン、じゃんけんぽいっ(京都・大阪)
とりあえず最後のは無視するとして(笑)、これほど多様性に富んだネタもめずらしい。まあ想像はできる。“自分たちだけに通じる言葉”を発明するのが子どもの得意技。とくれば毎日のように新種珍種は生まれているんだろう。
にしてもね、わたしは「最初はグー」というシステムを子どもの頃にはまったく知らなかった。山形県庄内地方、というより酒田の田舎の方では
「いーろっせっ」
というかけ声でじゃんけんすることが多かった。でも、テレビが普及したわたしの世代あたりから「じゃんけんぽん」に駆逐されていった。いまの子は使わないだろうなあ「いーろっせっ」。なんかさみしい。
さて、今の子はどんなじゃんけんをやってるんだろう。学校に勤めながらまったくわからない。じゃんけんの現場に立ち会っていない学校事務職員っていけないなあ。でも、五十すぎてどんなじゃんけんやる?以下次号。