事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

鎌倉殿の13人 第35回「苦い盃」

2022-09-12 | 大河ドラマ

第34回「理想の結婚」はこちら

突っこみどころ満載の回。

思い悩む源実朝を、和田義盛(横田栄司さん早く元気になってください)は、とある老婆のもとへ連れていく。

「なんでも占ってくれるんだ。これがよく当たるんだ」

おっとぉ、坂本スミ子が生き返ったのか!まるっきり「楢山節考」における緒形拳のお母さんじゃないか。

「これ、誰だろう」

「ほら、さっきキャストに出てたじゃない。大竹しのぶでしょ」と妻。

ほえー。大竹しのぶもすごいけれども、特殊メイクの江川悦子さんはさすがの腕前。深緑野分の「スタッフロール」のモデルを、わたしは勝手に江川さんに決めて読んでました。

にしても大竹しのぶの登場をまったく予告しなかったNHKも、エッセイでもばらさなかった三谷幸喜もえらい。できることなら、彼女をもう一度登場させて「いだてん」の時のように

「また来週!」

と言わせてほしい。

さて、ヤヌスのように裏表がある義時の妻、のえ(菊地凛子)。彼女を初めて三浦義村(山本耕史)に紹介する。縫い物をしていたというのえだが……

「指に飯粒がついていた。握り飯を食べながら裁縫をする奴がいるか」

さすがに女を怜悧な眼で見ています。しかしこのふたりが向かい合うと、坂田銀時とメフィラス星人の対決って感じでうれしい。

さて、のえもたいしたタマで、男子を生んで北条家の家督をゲットすると息巻く。

「そうでもなければあんな辛気臭い男に嫁ぎません」

大河の主役を“辛気臭い”とは前代未聞じゃないか(笑)。

第36回「武士の鑑」につづく

コメント
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