第19回「果たせぬ凱旋」はこちら。
事情があってわたしは兄弟のお話に弱い。ブラッド・ピットの「リバー・ランズ・スルー・イット」など、吐くほどに泣いたのでもう二度と見ることはないと思う。
頼朝(大泉洋)と義経(菅田将暉)がどのように別れなければならなかったか。そこに北条義時(小栗旬)はどうからむか。
周到な回でした。静御前(石橋静河……名前だけでキャスティングされたのではないことがよーく理解できました)が頼朝の前で舞うことになり、義時はわざと下手に舞えとアドバイス。しかし。
そのエピソードを義時が平泉で義経に話すこと自体が黒かったという仕掛け。
義時に同行していた(それ自体が義時がダークサイドに堕ちていく象徴だ)暗殺者の善児(梶原善)は本領を発揮(義経暗殺)しようとするが、逆に義時を守る展開になる。それを平然と受け止める義時。
源義経があまりにも軍略の天才であったことが、まるで核兵器のように当時は思われていたことが理解できる。義経だけでなく、藤原氏の多くが野良仕事に従事していて、義経の本妻である里(三浦透子)がそれに我慢できなかったという展開はうまい。
戦略家の多くは不幸な最期を迎える。義経はもちろんだし、諸葛孔明も秋山真之もつらいことではある。先が見えすぎることがその因だろうか。
6時からBSで、8時から総合で見る。大泉洋の大芝居に、わたしはどちらも泣いてしまいました、弟を殺すということに、何も感じない人物では源頼朝はなかったようだ(ひょっとしたらそうだったかもしんないけど)。
第21回「仏の眼差し」につづく。
悲劇が倍増していて辛い、、、
大好きな「平清盛」も悲劇だらけだけど(あの時代だから、この人だから仕方ないね)と腑に落ちる流れなんですよね。
リアルではウクライナの件もあり、今「鎌倉殿」を観続けるのが辛くなって来ました。
日曜深夜BSで再放送してる「オレンジデイズ」(若き柴咲コウと妻夫木聡)のおかげで心が救われて、月曜日仕事に行けてます(^_^;)
ああ次は誰だろう……楽しみにしている
自分が怖い。
わたしは逆にワクワクしています。
人として最低。