「キャーッ!!」
机を整理していた職員が悲鳴を上げる。
「ホリさーんっ!この共済組合の補助券ってまだ使えるの?!」
「3月31日までだって説明しただろが」
「えー(T_T)。なんとかなんないのぉ」
年度末にかならず展開される光景。
さて、今号から年度末年度始のドタバタを特集しよう。学校事務職員以外の読者にとっては、驚いてもらえるネタがてんこ盛りかも。
とりあえず上の事例を解説すると【補助券】というのは、山形県の教職員互助会という団体が、福利厚生を目的として発行するチケットみたいなヤツ。正式名称はリフレッシュ施設利用補助券。むかしは公立学校共済組合という、文字どおり公立学校の教職員の共済組合山形支部(事務局は県教委にある。山形支部長は教育長が兼任)も発行していたんだけど、今は廃止されている。だから上の職員は補助券のありかを失念していた以上に、発行元すら意識していなかったという二重のミスをおかしている。
この補助券、平成19年度は3000円分が金券として支給された。その目的は
・(互助)会員が健康で職務に専念できるよう、会員の元気回復と健康増進を図ること
となっている。しかし本音は、保養所である「こまくさ荘」を使ってくれー!ってところだろう。あ、ここで各方面から「まーだ保養所なんてものを維持しようと無駄な努力をしてんのか」と突っこまれるような気が。確かに、歴史的使命は終えているんだろうけどね。
さあ、3月28日なんて年度のどんづまりでこの3000円を“なんとかする”にはどんな裏技があるだろう。
・昔は書店でも使える部分があったので、急いで本や雑誌を買う
これは「書籍購入が元気回復につながるかはなはだ心許ない」なんて理屈で廃止されている。直訳すると「まるでヤミ給与みたいだからダメ」ってこと。
・契約している宿泊施設に速攻で向かい、泊まらないまでも食事をする。
・食事もする時間もなければ売店で買い物をする
「なるほどー」と当時は思ったものだけど、いまや契約施設は「こまくさ荘」しかないのでこれもダメ。酒田から蔵王までのガソリン代だけで3000円以上かかるし。
続いては……2日目につづく。
画像は再見「マイノリティ・リポート」。カミンスキーがつくる画面の怪しさが作品を物語る。
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