ディスカスユーザーとなって長いわたしでさえ、どうしてこの映画をレンタルしたのかさっぱり。はて、どんな映画からこちらへジャンプしたのだろう。
主演のラッセル・クロウやライアン・ゴズリング目当て?それとも大好きな私立探偵ものだから?
いやー借りてよかったです。すごく(わたしにとっては)面白い作品だった。1977年のロサンゼルスという設定がなんとも泣かせる。
音楽もかなり考えてセレクトしてある。キャプテン&テニール、キッス、アース・ウィンド&ファイヤー、ビージーズ、クール&ザ・ギャング、テイスト・オブ・ハニー、ザ・バンド、アメリカ(曲はもちろん「名前のない馬」)、ルパート・ホルムス、アル・グリーン……わかってるなあ。
あるポルノ女優の死に、示談屋(ラッセル・クロウ)と私立探偵(ライアン・ゴズリング)が、どつき合いながら(というか一方的にクロウがライアンをボコボコにするだけだが)からんでいく。暗躍する殺し屋、そして黒幕は……ああ定型とはいえ、だからこそうれしい。
とにかくシェーン・ブラック(「アイアンマン3」)の脚本がおみごとで、残虐な展開とギャグの配分がいい。
ラッセル・クロウは思いきり体重オーバーだし、ライアン・ゴズリングは大泉洋に見えてくるんだけど、それも味。
同じようなタイプの映画で思い出されるのはレニー・ハーリンが「ダイ・ハード2」の直前に撮った「フォード・フェアレーンの冒険」。やはり私立探偵のお話。評価は圧倒的に低く、ゴールデンラズベリー賞で最低作品賞をゲットしているくらいなのだが、わたしは大好きだった。今度はそっちにジャンプしてみようかな。