2021年1月号「特殊勤務手当」はこちら。
さあ特殊勤務手当はバラエティに富んでいますよ。業務ごとに紹介しましょう。
「県税業務手当」
正式には“県税に関する業務に従事する職員の特殊勤務手当”。納税義務者の住居、事業所において義務者と接して賦課徴収を行う場合に発生。つまりは取りたてですね。日額650円。
「野犬捕獲作業等手当」
読んで字のごとく。日額360円。
「有毒ガス発生作業手当」
その従事時間が一日につき2時間以上の場合に限る。日額250円。
「用地交渉業務等手当」
現地において、特に困難な交渉に従事したとき。困難の判断基準はいろいろとあるんでしょう。日額1000円。
「高所作業手当」
10メートル以上の足場の不安定な箇所における業務に従事したとき。日額220円。20メートル以上の場合は320円。
「潜水作業手当」
作業時間1時間につき、潜水深度が20メートルまでが310円、30メートルまで780円、それ以上は1500円。
「防疫作業手当」
豚熱のまん延を防止するために野生のいのししの死体を運搬もしくは埋却したときなどに日額290円。口蹄疫、鳥インフルエンザ防止のために家畜の死体を焼却するなどしたときは日額380円。先日の鶴岡の豚熱騒ぎでは、1250頭の豚が始末されています。
「回転翼航空機搭乗業務手当」
きっと当事者たちは「ヘリ手当」と呼んでいると想像します。1時間につき1900円。夜間における業務、30分以上にわたる海上捜索作業、ホバリングしてつり上げ救助作業を行ったときは2470円。もっとも、これは警察職員ではない職員が搭乗した場合で、ほとんど支出されていません。
さて、もっとも高額の特殊勤務手当とはなんでしょうか。正解は……
「特定大規模災害等に対処するための公共土木施設等災害応急作業に従事する職員の特殊勤務手当の特例」
やたらに長い名前ですが、日額40000円まで。その内容は原子炉建屋内での作業。いかに危険なのかがわかります。
山形県職員には該当しませんが、強力なのが国家公務員には用意されています。
「死刑執行手当」
1回2万円だそうです……。さて、次回は警察職員に出る特殊勤務手当を特集します。
本日の画像は「グリーンマイル」(1999 WB)
ひとりの死刑囚をめぐる奇跡の物語。この正月に見て呆然としてしまいました。もっと早く見ればよかった。
ある能力を持った死刑囚が、執行前に看守のトム・ハンクスにリクエストしたこととは……感動。タイトルは、死刑囚収監房の廊下がその色から「緑の路」と呼ばれていることに由来。
人はみな死から逃れることができない。死刑執行台への緑の路を、実は誰もが歩いている。原作スティーブン・キング。
その3につづく。
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