再見。初めて見たときは、なんか盛り上がりに欠ける話だなあと。しかし、ル・カレ原作の映画を続けざまに観ている身にとって、これはこれで見ごたえがあるぞと。
ロシアの要人が、自国のミサイルシステムに致命的な欠陥があることを告発するノートを、ある女性を通じてイギリスの出版社社長に出版を依頼する。はたしてそのノートの記述は真実なのか……
キャスティングがすごい。英国情報部とCIAによってど素人の社長がスパイ役をおしつけられる。で、その社長を演じているのがショーン・コネリーなのだ。無茶でしょ(笑)。
007役者を素人スパイ役ってしゃれがきついっす。しかもロシアの要人役はクラウス・マリア・ブランダウアー。「007 ネバーセイネバーアゲイン」の敵役なのでこれは意図的だな。
で、“ある女性”を演じるのがミシェル・ファイファー。ロシア語なまりの英語がとてもセクシー。
この人は文句なしに美人で、しかも演技力もある。ところが意外に脱ぎっぷりのいい女優で「眠れぬ夜のために」など、なんっの必然性もないのにフルヌードになってくれるし、脱がなくても「オリエント急行殺人事件」では60才近くなのにみごとなボディラインを披露してくれた。この映画でもうれしいサービスショットが(笑)。
ということで、ル・カレつながりから、次はミシェル・ファイファーつながりへ変更決定。簡単な男だよおれはよ。
あ、忘れてた。この映画は音楽も素晴らしかったのだ。ジェリー・ゴールドスミスの流麗な旋律と、ブランフォード・マルサリスのサックスが絶妙にからみます。「マザーレス・ブルックリン」のウィントン・マルサリスといい、あの兄弟は映画好き?そしてロシアの風景の美しさときたら……
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