はじまりは「ダブル・スチール」だった。確か角川文庫で読んで、こういうおしゃれな犯罪小説を書く人なんだと認識。いっしょに飲んでいた同僚が
「あ、おれもそれ読んだ」
と言ってくれたのでうれしかった。
誰もが驚いたのが「鋼鉄の騎士」だと思う。なにしろ、とにかく分厚かったの。いまは文庫で分冊だろうけど、新潮社から出た単行本は重かったなあ。
そして、恋愛小説で直木賞をとったけれども、わたしにとってはどうしても私立探偵もの。特に、還暦すぎの探偵竹花がお気に入りだった。
藤田宜永が亡くなった。
彼の本領がどちらにあったかはわからない。でも、80年代末の、「このミステリーがすごい!」の創刊当時から藤田の名は歴然とミステリ好きたちに記憶され、現在に至っている。
泡坂妻夫や船戸与一、連城三紀彦など、過剰なまでに小説をミステリ方向に引っ張った人たちが次々に鬼籍に。さみしいなあ。
あれから10数年たちますが、いまだにこれを守ってます(ついこないだ、ダンナの誕生日を祝ったばかり)。かっこいいご夫婦でしたよね。
twitterの「たられば」さん(編集者)の藤田さんへの追悼、ぜひお読みになってください。泣けます。
苦労したこともあったらしいです。
文壇ってこわい(笑)
わたしの場合、もういい年齢だし妻が年上
なので、誕生日はお互いに無視することに
してます。
おっと、もうそれはよそうと今日妻に言われました。
開き直ってる!