事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言 2016年6月号 バラ色の未来

2016-07-02 | ニュース

The Beatles - Let it be Lyrics

2016年5月号「都知事」はこちら

「未来に向かって責任感の強い人たちと3分の2を構成していきたい。参院選でしっかりと訴えていく」

1月の安倍首相の発言。ところが肝心のその参院選では憲法改正を論点としないと強調。わたし、思うんだけど、参院選で論点としていなかったから憲法改正に首相が意欲的ではないと考える人はいないでしょう?でも報道や野党は、まず第一にアベノミクスがどうしたのと、“むこうの土俵”に立っているように思える。

TPPにしてもそうだ。これが「農業を切り捨てて工業製品の輸出をしやすくする」ものであることは確実で、その基本を踏まえた上で日本はそれを受け入れるかの話をする人はほとんどいない。攻めの農業?もちろんそれを望む人はいるだろう。しかしその数は驚くほど少ないはずだ。しかしバラ色の未来を描いてみせるために大きくフューチャーされている。

本気の論議はどこにもない。そしてわたしが恐れるのは、今度の参院選も低投票率に終わり、なし崩し的に憲法まで変えられるのではないかということだ。なんか、盛り上がってないですもんね。


「EUに吸い取られていた金を、これからは自分たちの福祉や教育、医療のために費やすことができる。子どもたちの将来のため正しい選択をした。」

EU離脱派の男性が胸を張って。明確に嘘であることが投票後にどんどんあからさまになっているのに。イギリスも同じように有権者に安易な美辞麗句がふりまかれ、そして有権者は安易にその虚言にのってしまった。オトナの国でなどなかったわけだ。

EUにいることに不満はどこだってある。でも、なによりもこの組織は、血塗られたヨーロッパをまた戦場にしないための知恵の存在だ。結成されたのはほとんど奇跡ではないかと思う。そこを、イギリス人が壊そうとしている。まあ、どっちが勝つにしろ、国民投票にしてしまった時点でどっちも負けだったわけだが。

「奴ら(政治家たち)は戦争に出向くかって時には投票で俺たちに訊きやしなかった。そうだろ?」

ノエル・ギャラガーの発言は勘所を突いてますね。それにしても日本のマスコミは右も左も一斉に離脱を非難してます。これもちょっと気持ち悪い。ベネディクト・カンバーバッチキーラ・ナイトレイが残留を強く支持したのは心強いけれど。

本日の一曲はビートルズ「レット・イット・ビー」ポールの投票への態度。これもひとつの見識か。賢き言葉ですもんね。彼の、特にソロになってからの曲はイギリスの民謡に深く傾倒しているように聞こえる。

そういえば、若いころALTと酒を飲みに行くときに
「お待たせ。何を考えていたの?」
「人生について」
「結論は?」
「なるようになるさ(Let It Be)」
「賢いわ(笑)」
とほめてもらったものでした。

2016年7月号「ポケモンGOでGO!」につづく

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