「沈黙法廷」はこちら。
と思えばこちらは内戦状態の日本を舞台にした逃走劇。外交センスのない保守政権が、同盟国アメリカは絶対に日本を攻撃しないと慢心した結果、わがまま放題のふるまいをしたら、あっという間に敗戦。多国籍軍の駐留を許すことになる。
それに反駁した“北”と呼ばれる盛岡政府(このネーミングはリアル)から逃れる母と娘。その逃亡を助ける70代の退職公務員。
東京に逃げ込むために、ありとあらゆる手を駆使する3人。スマホを徹底的に利用するあたりの展開もおみごとだ。福島や東京の地図を見ながらだともっと楽しめるはず。南武線はいまそういうことになってるのか。むかしは典型的な田舎の電車だったけどなあ。
静かな筆致だが、それだけにラストの叙情は必要だったか微妙。
あ、そうか。これも某西部劇のラストをいただいているんだ。
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