事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2019年8月号PART1 学校の働き方改革その1

2019-08-29 | 受験・学校

Steve Winwood - Higher Love

2019年7月号PART4「喝っ!」はこちら

「学校現場に新しい教育内容や課題を押しつけたところで、残業代が発生しないため、国や自治体は身銭を切ることがない。『子どものため』という殺し文句のもと、次々と学校現場に仕事が追加されていった」

……おなじみ、内田良名古屋大学大学院准教授が教育展望誌において「学校の働き方改革に高い壁」と題して。

「(教特法の基本的枠組みを前提にした中央教育審議会答申に従っていては)教員の勤務時間管理は絶対にできない」

「(教職調整額4%を必要に応じ中長期的な課題として検討すべきである、とした答申に)『官庁文学』であり、やらないのと同じだ」

……日本教育学会における樋口明星大教授の提言。

いずれも孫引きでもうしわけないが、学校における働き方改革なるものの雰囲気がおわかりいただけるだろう。端的に言えば、いまはみんな騒いでいるけれど、そのうちにおさまるだろうと考えている人が確実にいるということだ。要するに、何もしたくないってことだよね。

その証拠に、解決策のひとつとして提示されたのが1年単位の変形労働時間制。つまり、日常の勤務を10時間にして、夏休みなどを6時間にするとか、そのあたりを弾力的にしますよと。

わたしは笑ってしまった。

そんなことが働き方改革だと考える方がどうかしている。現状追認で19時までを勤務時間にする結果(だって朝10時からの勤務は、授業があるんだからありえない)、現状よりも労働過重になることは目に見えている。17時から19時までの年休届という笑えない書類が生まれてくるに決まっている。

第一、週5日制導入当時、どうあっても土曜日を休みにできないからその分を「まとめ取り」と称して夏休みなどに休ませようとした経緯を忘れたのだろうか。それで教員の勤務が軽減されたか?以下次号

本日の1曲はスティーブ・ウィンウッドの「ハイヤー・ラヴ」。バックボーカルはチャカ・カーンです。

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