事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「TENET テネット」(2020 WB)

2020-09-26 | 洋画

夕方のニュース番組は、各局それぞれに固定客がついているようだけど、わたしは絶対にTBSのNスタを選択する。

ホラン千秋が好きだからだろって?何をおっしゃい増位山(すみません、町田康を読み終えたばかりなので影響されまくり)、メインキャスターの井上貴博(独身)とお天気キャスターの森田正光さんのかけ合いもいいし、なによりあの意味不明の、そして泉ピン子が出ていることにまったく気づかなかったエネワンのCMも毎日流れるぞ……

いやそんなことではなかった。サブキャスターとして山内あゆさんが出ているからなのだ。わたし、ファンなんです。

とかいいながら彼女がベトナムとのハーフだって知りませんでしたけど。そして彼女はかつて「うたばん」に出て、回文が得意だと鼻高々だったのに、石橋から「なにそれ?」とつっこまれてかわいそうでした。

「YO EXILE いざ 食えよ」(ヨ エグザイル イザ クエヨ)

傑作だけどなあ(笑)。

おいおいテネットの話になんないじゃないかって?これはもうねえ、観てもらうしかないんですよ。大傑作なんだけど、ストーリーが入り組んでいてよくわからないという人もいるみたい。そこで大ヒントを。実はタイトルにしっかり仕込んであったんです。

「TENET」

右から読んでも左から読んでもTENET(この作品では“主義”と訳されている)。回文になっています

その右からスタートと左からスタートが交差する地点で……これ以上はなにも申しますまい。CGをほとんど使わず(あの、飛行機を倉庫に激突させるシーンも本物)、主人公(デンゼル・ワシントンの息子なんですって)に名前を与えず、ヒロインの背の高さ(191センチ!)を活かした展開と、ブルース・リーのあれとかアラン・ドロンのあれとかハンフリー・ボガートのあれとかを引用した大娯楽作。

最初のオペラハウスのシーンから息もつかせずラストまで。面白かったあ。スパイアクションの極北かも。クリストファー・ノーランはやはりただ者じゃない。ぜひぜひ。


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