一般の方々は、いったいどれだけ神社に赴くのだろう。お正月に初詣に行ったきり、という人が多いのではないだろうか。というのも、日本人の生活から神社はどんどん遠のいてしまっているのだ。
・地鎮祭
・神前結婚式
・七五三詣で
あなた、近ごろこれらを経験しました?
わたしは、自治会の役員だから否応なしに近所の稲荷神社で行われる
・春のお祭り
・御歳夜(おとしや……なんだそれ、と思ったでしょ)
・初午(はつうま……もっとなんだそれ、と思ったでしょ)
に参加しているので、関わりは深いほうではないかしら。神主さんとも顔なじみになっているし。しかし、その神主さんの生活がいったいどのようなものなのか、わたしはさっぱり知らないのでした。
そんな疑問に明快に答えてくれるのがこの「神主はつらいよ」だ。著者は会社員を辞めて家業である神主を継いだ人。お父さんが突然倒れてしまい、仕方なく継がざるをえなかったのだとか。自分も神主をやるとは考えていなかったし、奥さんも猛反対。
「14の神社の宮司になるんだから、1社の宮司よりも、14倍の年収だよ!」
奥さんを説得するために放った彼のことばだが、実は大嘘である。神主とは、何はともあれ“食えない”商売なのだった。以下次号。
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