PART42「八代将軍吉宗その2」はこちら。
豪華絢爛なキャスト。ネタは戦国。そのど真ん中に竹中直人を据えるという冒険は、平均視聴率30%超という大成功に終わった。96年の大河は「秀吉」。竹中の「心配ご無用」が流行語になるくらいのヒット。
確かに、おもしろそうですよね。でも、わたしは思うところがあって一度も見ることがなかった。なぜかといえば、原作者の問題です。
堺屋太一。元通産官僚で大阪万博や沖縄海洋博をリードしたことで有名。当時、わたしはこの人のことがどうにも耐えきれなかったの。ザ・体制って感じで。まあ、のちに大阪維新の会をバックアップするようになるのだから、その勘は当たっていたわけですけどね。
ただ、彼が原作のひとつ「豊臣秀長」(ベストセラーになってました)で、秀吉の弟の秀長に着目して以来、秀吉関係では彼を抜きにしては語れなくなっているようだから、さすがに慧眼の人でもあったわけだが。
ドラマは秀吉と明智光秀の出世競争と、それを傲然と見下ろす信長、という構図だったみたい。信長を演じたのは「勝海舟」を病気降板した渡哲也。彼の信長役は大人気だったので、リベンジは完遂されたということかな。
光秀に村上弘明、秀長に高嶋政伸、石川五右衛門に赤井英和、前田利家に渡辺徹、竹中半兵衛に古谷一行、石田三成に真田広之(幼少期は小栗旬)、徳川家康に西村雅彦、そして千利休に仲代達矢。豪華だなあ。
女優陣は、北政所に沢口靖子、淀君に松たか子、母親に市原悦子、そしてお市の方はなんと頼近美津子。壮絶な美人。NHKアナからフジテレビにスカウトされ、鹿内一族の春雄と結婚、しかし春雄が亡くなって未亡人、そしてNHKに復帰、若くしてガンで亡くなるという、思えば壮絶な一生は、お市の方の運命とシンクロしていたのでした。
PART44「毛利元就」につづく。
さっそく修正。
沢口靖子は大政所じゃなくて北政所
でしたー。市原悦子のほうだったんだね。