わたしが万城目学ファンだ!と力強く宣言するにはなにか足りない。あ、わたしはデビュー作の「鴨川ホルモー」を読んでいなかった(笑)。
なぜこの話題作が産業編集センターなる聞き覚えのない出版社から出たのか不思議だったけれど、ここが新人賞を主催していたんだね。しかしそんな地味な新人賞(ボイルドエッグ新人賞)から噂が噂を呼んで大騒ぎになるあたり、日本の読書界はまだまだ捨てたもんじゃない。
あふれるユーモアと、それを裏打ちする壮大な歴史観。いい感じだ。で、その続篇である「ホルモー六景」がまたいいのよ。特に「ローマの休日」的な、その名も「ローマ風の休日」がいい。あの楠木ふみ(映画ではなんと栗山千明)がバイト先の後輩に「楠木さんの彼って、どんな人なんですか」と質問されて
「なんか、だめな感じの人」
と答えるあたりに爆笑。最高のラブストーリーでした。
メリー、メリークリスマス。よい聖夜を。
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