事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「あのこは貴族」(2021 東京テアトル)

2022-07-27 | 邦画

とてもていねいにつくられた作品であることがうれしい。上級国民と下級国民の対比、というような単純な代物ではなかった。

東京に生まれ、何不自由なく育ってきた華子(門脇麦)にもそれなりの屈託はある。

富山で必死に勉強し、慶応に入った美紀(水原希子)は、しかし学費が続かずに退学を余儀なくされる。エスカレーター式にあがってきた内部生との差はいかんともしがたい。

キャスティングがみごとだと思いました。このふたりを逆に配することだってありえたはず。水原希子はゴージャスなルックスだし、門脇麦は被害者の顔をしている。でも、このパターンじゃなきゃいけなかったんだよね。完璧なラストとは言えないけれども、納得できるエンディングはやはりこの二人が、この二人の役でなければいけなかったんでしょう。

すんごくわっるーい男を(本人はそうは思っていない)高良健吾が絶妙に。わたしは大好きな篠原ゆき子が出ていたのでそれだけで満足。だけでなく、いい映画でした。


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