2皿目よりつづく。
結婚して何が変わったかといえば、これはもう3食キチンと食べる規則正しい生活になったこと。それどころか、妻が出産のために実家に帰った時など、まずはそちらで夕食をいただき(遠慮はするが、断るわけにもいかない)、帰ってから、自分の家でまた食べたりするので(この辺、いろんな気をつかっていることが察していただけるかと)、めちゃめちゃ体重は増した。良くない。
そんなときでも、私は職場の帰りにスーパーに入り、おつまみを物色する習慣が捨てきれなかった。この悪癖がいつ頃からついたのかは判然としないが、全く良くないよなあ。
いつからか私は、自分が人並み(かそれ以上)に酒が飲める、いわゆるいける口であることに気がついていたし、同時に“酒はそれだけで飲んでいればよく、つまみなどは塩でいい”というような星一徹タイプではない、いわゆるくいしんぼであることも自覚していた。何よりも、おそらくアル中といっていい自分(「今夜、すべてのバーで」の号参照)は、とにかく酒が好きだし、お惣菜やお刺身をつまみにウイスキーをあおるのが至福に感じられる以上、これからもスーパー通いを続けるんだろう。本当に良くない。
「えーっ!ホリさんスーパーでつまみ買て行ぐな?」
「……うん。」
ここから周りの連中の反応は二つに分かれる。
①「そーんだーの女房さ買わせればいいじゃん」そんなマッチョなマネができるもんか。
②「そーんだーの女房さ買てもらえばいいじゃん」ん、正論、のような気もする。結果的にはおんなじことだけど。
確かに私は「酒さえ飲めばいい人なのに」と妻が言うように、飲んだ方が温厚になる傾向はあるけれど(反論もあるだろうが)、体重の8割が酒とおつまみで出来ている私に、妻がかきフライだのハマチの刺身を買ってきてくれるわけもなし。
「買うなはいーんでも、いづ食べんな?」
そうなのだ。問題はそこなんだよな。私が他人と違うなーと実感するのは、みんなは「晩酌」として飲んでいるのに、私は“夕食をきちんと食べ”てから、妻子と一緒に布団に入るものの、彼らが寝入ったとみるや、ムクッと起き出し、一人で深夜まで飲んでいるのだ。太って当然。子どもからは「お父さんの部屋、公民館の臭いするー」と言われるぐらい酒臭い生活。情けない。
なんとかしなきゃなあ、と思いつつも、いつも飲んでいるジョニーウォーカーの赤ラベルが、酒のやまやではついに980円に値下がりしたこともあり(もちろん、金がかからなくて助かるのではなく、その分、飲む量が増えただけである)、明日もまた、ウエルマート新橋店のレジ係佐藤雪子さん(美人)にカツオのたたきだの鰻の肝焼きだのを差し出すのであろう。こりゃやっぱり病気である。
あ、最強のおつまみの話になってないか。量的にはやっぱりスルメだろうが(何百枚焼いたことであろう)、家中に匂いが充満してしまう欠点と、近頃ジューシーなスルメに出会っていないこともあり、やっぱり、佐藤雪子さんの笑顔ってことにしとくかな(笑)。
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