Seven Bridges Road (Live) (2013 Remaster)
PART3「そんな服」はこちら。
日本はやはり鎖国を解いていないのだと思います。明治期に脱亜入欧を掲げ、昭和に入り五族協和や大東亜共栄圏をうたい、他国を侵略しました。戦争には負けたが、アジアに対する優越感や蔑視感情は消えずに残りました。
戦後は経済面でアジアでトップになり、そうした感情が強化されてしまった。蔑視感情を自分たちの原動力にしてきたのではないでしょうか。
ただ、近年は中国に経済力で抜かれ、韓国も迫ってきています。先進国の中でもさまざまな指標で最下位です。すると、日本が「普通の国」になってしまうことが怖い、許せないという感情が出てくる。焦りですね。妬み、そねみも加わった醜悪な感情です。
何か事件があると「こんなことをやるのは在日コリアンだ」との言説がネット上に出回ります。そうした国内の「外国人」に対する蔑視、憎悪によってヘイトクライムに走るのではないでしょうか。
劇映画「福田村事件」で、朝鮮人差別の実態を描いた森達也の考察。悲しいことに、圧倒的に正しいのだと思う。日本が、太平洋の西側に浮かぶ、小国でいることに耐えられないのだろう。それを他国へのヘイトでしのごうというのが小国そのものの根性だとなぜ気づかない。
昔なら、「福田村事件」のような映画は山形で観ることはおよそかなわなかった。でも状況は一変。ありがたいありがたい。
本日の1曲はイーグルス。このコーラスワークはただごとじゃない。
2023年9月号PART1「階段とエレベーター」につづく。
私の記憶にあるのは(40年前ですが)本当にのどかなところで、当時はもっともっと閑散としたところだったでしょう。そんな村にまで「風評」が届いていたのかと思うと、災害の大きさと人の気持ちの危うさにぞっとしたり。
映画の内容はともかく、個人的にはとても複雑な気分です。
わたしは岡山県の津山の人と語ったことが
あって、それはもちろん津山三十人殺し
や八つ墓村の舞台ではあったけれども、
“何処でもあり得る”
ことこそが怖いのよね。