第三十八話「追い込まれる軍師」はこちら。
前回の視聴率は15.0%とめずらしく的中。まあ、こういうこともございませんと。裏の日曜日テレバラエティ軍団は絶好調で、ビデオリサーチの「その他の娯楽番組」カテゴリーでトップ4まで独占。
新聞のテレビ欄を見る習慣をなくし、もちろんテレビ誌を買うこともなく、ヤマカンで視聴率を当てようというのがまずまちがい。おかげで庄内町でロケしたとんねるずも、地元で撮影した「塔馬教授の天才推理2 湯殿山麓ミイラ伝説殺人事件」も見逃してしまった。残念。
さて、今回はタイトルにあるように、秀吉に世継ぎが生まれる。そのあおりで官兵衛は長政に家督を譲るという二つの代替わりを見据えたお話。今週も黒茶碗が不安定にころころと動いて官兵衛の立場を象徴しております。
わたしたちは、大名は世継ぎをつくることも大きな仕事なのだから、側室(ていのいいお妾さんですよね)を置いて夜な夜なさまざまなことを行っているのであろうと想像する。でも、そのころの殿様たちには、意外に子どもがいない例が多かったのだそうな。理由は、当時流行していた梅毒。いろんな女性と交わることの多い人ほど感染の可能性は高まるわけで、好色で有名な秀吉は……
でも茶々は妊娠した。そのあたりで色々と語られるわけだけれど、とにかく秀吉は狂喜。もとからテンションの高い人がなおさら舞い上がるのだから周りはたまらない。揶揄する落首に関係したという疑いがあった人たちを百人以上死罪に。
やることが無茶。愛人は茶々。すみません、地口のギャグはとりあえず早めに言っておかないと。
北政所(黒木瞳)は、次第に壊れていく夫を救ってくれと官兵衛に助けを求める。諫言する官兵衛。一触即発。しめた、この目の上のたんこぶが消えてくれると喜悦する石田三成(田中圭)……でもお説教成功。三成のひたいの血管がひくひくしています。そんなこらえ性のないことでは長生きはできませんよ。まあ、確かに長生きはできなかったわけですが。
秀吉をめぐる北政所と淀殿の綱引きと、官兵衛と三成のかけひきがシンクロ。お友だち内閣のような近江閥を組織してブイブイいわせる三成が邪悪で味がある。
肉親への愛情のために判断を誤る経営者は今もたくさんいるんでしょう。そんな企業につとめる方々は、下を向いて「あるよなー」とうなずいていたのではないですか。にしても、秀吉の場合は誤りのスケールでかすぎ。
不倫ドラマが近ごろ人気だったようですし、うっすらと邪悪な淀殿が見え隠れする展開はお茶の間に受けいれられるのでは?今回の視聴率は15%台後半と読みました。あ、今日もテレビ欄チェックするの忘れた。
第四十話「小田原の落日」につづく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます