第41回「義盛、お前に罪はない」はこちら。
大河ドラマの脚本を書くということは相当なストレスだろう。しかし同時に、長丁場にわたるなかで、ちょいとした仕掛けをかます楽しみもあるはずだ。
三谷幸喜はかましました。
後白河法皇(西田敏行)が源頼朝(大泉洋)の夢枕に立ち、ほとんど恫喝するパターンを、今度は後鳥羽上皇(尾上松也)と源実朝(柿澤勇人)の間で再現してみせる。話はそこで終わらず、実朝の夢の内容(大きな船を造って大陸に向かう)を言い当てる人物に関するミステリにもなっている。
それだけでもなく(笑)、八田知家(市原隼人)が隠居をつぶやくときに、おっと意外に年とってるのかなと思わせるパターンは、真田丸の最終回で
信繁(堺雅人)「佐助、いくつになった」
佐助(藤井隆)「55でございます」
このやりとりで泣かせた展開を思い起こさせる。自裁する真田信繁の最後のセリフがこれ。絶対に計算。大河ドラマを複数回やっていないとできない技だ。すばらしい。
ほとんどダースベイダーと化した北条義時(小栗旬)から、実朝は鎌倉の実権を奪い返そうとする。しかも義時の息子である泰時(坂口健太郎)の協力を得て。
彼は善政を行おうとした。しかしそのことがかえって世を乱れさせてしまう。夢だった大船は(義時の策略ってのはやりすぎだけど)海に入ることもかなわない。統治というのはむずかしいと父親(義時)は息子(泰時)に提示して見せている。
久しぶりに鈴木京香登場。大河オンエアの一時間後の毎日放送「日曜日の初耳学」に彼女が出てきて、矢沢永吉のファンだとかとんでもない話になっていて、ますます彼女が好きになったのでした。
第43回「資格と死角」につづく。
元気なのかなあ。
部下のことが好きで好きで仕方がなかった
踊る大捜査線を思えば、彼の時政は
ありだなあ。
キャストがもしも違う俳優さんになってたとしたら、
小野武彦さんの時政も見てみたかった。
この写真が出たので、ちょっと書いてみました。
怖いくらいですね、京香さん。
先日のstudioAゲストの三谷幸喜に関するインタビューで、ビデオ出演されてましたが
笑顔がキラキラしてました。