事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ナイル殺人事件」Death on the Nile (2022)

2022-03-26 | 洋画

映画館で映画を観るのは「梅切らぬバカ」以来。そろそろいいんじゃないか、とフォーラム東根へ。県内では庄内の方がコロナがまん延しているので、向こうの方々にとっては迷惑な話かもしれないけれど。
 
ケネス・ブラナーが「オリエント急行殺人事件」につづいて名探偵エルキュール・ポワロを演じるアガサ・クリスティ原作作品。そういえば前作のラストで「ナイルで起こった事件を調べてくれ」なんていうセリフがあったので、シリーズ化は最初からもくろまれていたのでしょう。

パーティ。サイモン(アーミー・ハマー)とジャクリーン(エマ・マッキー)による熱情的なダンス。明らかに後背位をイメージさせる強烈なからみ。彼らは婚約している。そのダンスをじっと見つめるポワロ。そこへ、ジャクリーンの友人である大富豪リネット(ガル・ガドット)が現れ、ジャクリーンはサイモンを紹介する。

結婚式。サイモンの隣でほほ笑んでいるのは、ジャクリーンではなくてリネットだった……

悠然たる演出。広大なナイル川を航行する船は、つまり密室。ピラミッドやスフィンクスなど、定番のエジプトの風景をふんだんに盛り込みながらドラマは進む。なにしろ最初の殺人が起こるのは上映開始から1時間も経ってから。もちろん、さまざまなヒントをふりまきながらなのでワクワクしますが。

ちょっと残念だったのはキャストが弱い。こういうミステリ映画では老優をどこまで起用できるかが勝負。

前作のジュディ・デンチの位置にアネット・ベニングを据えただけでは軽くないですか。それにミシェル・ファイファーやペネロペ・クルスのような、圧倒的な美女が不在なのがさみしい。いや、もちろんガル・ガドットにディファニーの宝石をまとわせた豪華さはうれしいんですけど。

こういう映画はやっぱり映画館に限る。ディスプレイと違って、役者や風景がとにかくでかいんですもの。


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