水鏡 鈴木一平
Vol.30「勉強したい。」はこちら。
50代主婦。姉家族とのつき合いに不安を感じます。
1歳年上の姉は早熟で惚れっぽく、中学生で年上年下関係なく男子に好意を寄せ、高校生でもう二股がめずらしくありませんでした。社会人になって偶然出会った私の同級生とつき合い、結局県外でナンパされた男性と結婚しました。同級生に別れを切り出したのは結婚式の1週間前でした。
県外にいる姉の二股癖が直ったのかはわかりません。ただここ数年、冠婚葬祭で会うと、私の夫にやたらとモーションをかけます。私のいないところでスマホの番号を聞き、ボディータッチしながら雑談しています。
姉には30歳独身の娘がいますが、娘も母に似て、夫に腕を絡めて雑談しています。夫は拒絶できず、苦笑していました。
私は母に「嫌だと感じる」と相談しましたが「お前が神経質なだけ」と言われます。小さい頃からの姉を知っているだけに、危機感を覚えます。(石川・U子)
よくできたミステリのよう。回答者の最相葉月さんはみごとにこう考察している。
「目下あなたを不安にさせているのは、姉にそっくりな姪の存在ではないかと思いますがいかがでしょう」
なるほど、さもありなん。いつも男性からチヤホヤされていないと我慢できない(だと思います)お姉さんと姪のようなタイプは、やはり同性から見ればイラッとくる存在だし、相手が自分の夫とくれば心中穏やかではいられないのも理解できます。
しかし、いつもは県外に住んでいるわけだし、コミュニケートの方法がボディータッチ程度なら、お母さんの言うようにさほど神経質にならずとも……
嘘です。正直に言わせていただきましょう。男というものは、ボディータッチに弱い生き物なんです。その気がなくてもついふらふらと……という可能性は常に存在します。一度ビシッと言ってやった方がいいと思うなあ。
え?旦那さんの方にですよ。言わせてもらえば、あなたのお姉さんと姪はどんなことを指摘されようが変わるものですか。はっ、なぜ俺はそんなことが断言できるんだろう。
本日の1曲はなぜこの曲を(笑)。鈴木一平の「水鏡」。
Vol.32「糾弾する父」につづく。
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