勝手に昼休みずらし「一杯」、常習の高校教諭懲戒免職
大阪府立高校の男性教諭(50)が、2年半にわたって勤務時間中に飲酒していたことが分かり、府教委は19日、「公務員の職務専念義務に反し、信用を失う行為」として、懲戒免職にした。
昼休み中などの飲酒が常習化していたうえ、同僚に見つからないよう、勝手に昼食時間をずらしていたといい、府教委は「あまりに計画的で悪質」とあきれている。
府教委によると、教諭は園芸科担当。2001年6月ごろ、昼休み中に近くの中華料理店で、昼食を取りながらビールを飲んだが、その際は店内に同僚がいたため、以後は昼休み以外に週1、2回ずつ、午前中の授業の空き時間や午後の授業がない日に同店などで飲酒していた。飲むのはビール大瓶1本と決めており、最近は注文しなくてもビールが出されていたという。
昨年11月に投書が寄せられ、府教委が調査。教諭は「酒に強い自分にとってビールは酒ではないので、校内でなければ、飲んでもいいと思った。授業前には飲んでおらず、処分は不服だ」と話しているという。
(2004/1/19/23:48 読売新聞)
これはもう誰が読んでも裏がある事件。飲酒に関して寛容きわまりない日本において、しかもあの大阪で(笑)昼食時にビールを飲んでいたぐらいで懲戒免職だよ。まあ、さまざまな小細工をかましているし、“注文しなくてもビールが出”てくる(笑)ぐらいだから確かに悪質ではあるけど。
朝日はもっと微細に描写していて、「同僚と目があって(1回目は)飲むのをひかえた」なんてことまで載っている。
いったいこれ、誰のリークで発覚し、誰がニュースソースになっているんだろう。おそらくは同一人物なんだろうが、こんなに大きな記事になってしまったのは……
・その高校内の人間関係が複雑に入り組んでいて、この教諭が何らかの血祭りにあげられた。ニュースが詳細なのは対立派から数多くのチクリがあったから。
あるいは
・この園芸科の教諭は正真正銘の札付きで、飲酒以外にもあまたの悪行を重ねていたためにこんな始末になった。
……どっちも正解かもしれない。しかし量刑の重さは意外なほどだし、ニュースバリューに比して記事がでかいのは、近年の公務員憎悪が背景にある以上のものが感じられる。肌触りのよくない、いやな記事だ。
まあそれにしたって“酒に強い自分にとってビールは酒ではないので”はいいよね。自動車通勤者が少なかった昔は、小中学校にも授業が終われば机の引き出しからポケット瓶を取り出して勤務時間中から口に含むような豪傑も多かったというし(年輩者にいわせると、宿直制度の存在がその辺をルーズにさせていたらしい)、考えてみればフランス人なんかランチでワイン飲んでるじゃん!
……なんていう理屈が通る時代でもなし、か。でもさー、タバコは吸えねー酒も飲めねーじゃあ、学校なんてところがやってられるかってんだよなぁ(笑)。
さて、半分冗談はともかく(半分は本気かよ)、警告のために唐沢俊一本人提供による飲酒トリビアをどうぞ。
女房を質においても
唐沢俊一 2003/10/16 (木) 10:34
・肝臓の代謝能力は、夜に最も大きくなる。朝酒が夜の酒に比べ酔いやすいのはこのため。
・昔の酒はアルコール度数が強くなかったので、酔うにはかなりの量を飲む必要があった。白楽天は、能率的に酔っぱらうために朝酒を勧めている。
身体にもよくなかったんだね。ちなみにわたくし、退職後のモットーはもう決まっています。【午後5時になるまでは、絶対にお酒を飲まないこと】
自信ねー。
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