事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

いだてん 第36回 前畑がんばれ

2019-09-22 | 大河ドラマ

 

第35回「民族の祭典」はこちら

「前畑がんばれ」

NHKの河西アナによる、オリンピック中継における最大の名文句。それはかくのごとく「がんばれって言うな」という状況下でなされたという回。アテネオリンピックの刈屋アナの

「栄光への架け橋だ!」

や、長野五輪の工藤アナの

「立て、立て、立ってくれ!」

以上のインパクト。刈屋さんが「ほぼ日」で語っていたように、あらかじめ用意されていたフレーズだと(少なくとも視聴者がそう判断すれば)単に鼻白むオーバーアクトにすぎなくなる。でも、この場合はそうせざるをえなかったことが十分に伝わる。選手の気持ちに伝達者が寄りそっていなければ出ないフレーズって、ある。

今回の演出は井上チーフと大根仁。これまでにないくらい上白石萌歌のアップが多用され、とても魅力的だった。ライバルのドイツ選手がごひいきマルト・ケラーそっくりだったことも含めてうれしかったっす。

さて、「いだてん」における文句なくポジティブなエピソードはこれで使い切った。これからは、五りんの「双子」をめぐる人情噺や、64年の招致に向けた動きがメインになっていくのだろう。

その時点で発表された新キャストには笑った。記録映画を撮る市川崑役に三谷幸喜、黒澤明に怒髪天の増子直純、立川談春が丹下健三、浜野謙太が三波春夫(笑)。んもう何でもありかい!

脚本家として、三谷幸喜は今回の宮藤官九郎の苦境に同情的だったので、彼の出演はうれしい(まあ、市川崑の「犬神家の一族」リメイク版に出演してたし、出たかったでしょうしね)。あと三ヶ月しかこの日曜夜の祝祭を味わうことはできない。クドカンがんばれ

第37回「最後の晩餐」につづく


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DeNA 2-3 巨人 | トップ | 「引っ越し大名!」(2019 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大河ドラマ」カテゴリの最新記事