2007年は映画館で33本、DVDで113本しか観ることができなかった。特に平日にほとんど映画を観ることがなくなったのは、とりあえずウチ飲みしちゃえ、という不健康な生活が復活したからだと思う。芋焼酎をなめながら、「この1冊」のバックナンバーをブログにたたきこむのってわりと楽しいしね。
さて、そんななかで選んだベストワンはこれだ。
【邦画】
「河童のクゥと夏休み」監督:原恵一
……やっぱりこれ。見終わってから、クゥの行く末を案じつつ、しかし幸せな気分が継続する。興行的には苦戦したが、多くのベストテンで健闘しているのでDVDで黒字にもっていってほしい。そうでもないと原の次作がまた五年後ってことになってしまう。
次点は「しゃべれどもしゃべれども」(平山秀幸)「天然コケッコー」(山下敦弘)「それでもボクはやってない」(周防正行)かな。邦画は豊作な年だったと思う。
【洋画】
「ボーン・アルティメイタム」監督:ポール・グリーングラス
……こんなタイプの映画がもっとつくられてほしいという願望をこめて。「カジノ・ロワイヤル」のジェイムズ・ボンドとジェイソン・ボーンという二人のJBによって、スパイ映画は違うステージにまで引き上げられた。
次点は「グッド・シェパード」(ロバート・デ・ニーロ)「ダイ・ハード4.0」(レン・ワイズマン)かな。要するに07年はマット・デイモンの年だったのだ。
【DVD】
「松ヶ根乱射事件」監督:山下敦弘
……昨年の「リンダリンダリンダ」につづいて山下敦弘のV2。「リアリズムの宿」もよかったし、「天然コケッコー」はもちろんだ。ひょっとして天才じゃないのかマジで。
次点は「茄子/アンダルシアの夏」。「グッドナイト グッドラック」と「シリアナ」の合わせ技でジョージ・クルーニーが敢闘賞ってことで。
次回は読書篇。
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