事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント 春休み何でもあり祭りVol.01 町田商店

2024-03-21 | 食・レシピ

まるぶんに行って会議に遅刻したぜ篇はこちら

「伍長、さあ始まりましたヤマザキ春のパン祭り、じゃなくてラーメン祭り」

「なんでもありでいくぞい。今日は町田商店のチャーハン」

「こりゃまた近間で」

「店のお姉ちゃんがドアの開閉まで全部やってくれたり、まるで○ーゾクかと」

「敬老精神だったんじゃないですか」

町田商店のラーメンは年寄りには絶対に合わない。でも、チャーハンはいいんだよね。外食シリーズでは、職場近くの店は避けてたんだけど(チャリで行けるから)痛風なのでねえ。

やっぱり行くかとみ将篇につづく

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マイベスト2023 映画篇

2024-03-20 | 映画

キネ旬外国映画篇はこちら

さあマイ映画篇。でもわずか19本しか見ていないのでベストスリーにとどめておきます。

1 「愛にイナズマ」(石井裕也)

2 「君たちはどう生きるか」(宮崎駿)

3 「福田村事件」(森達也)

他には「the first slam dunk」「ミッション:インポッシブル7」「バッド・ランズ」「アンダーカレント」がよかったなあ。

「愛にイナズマ」の佐藤浩市の演技は神がかっていたし、「月」の宮沢りえの熟女ぶりもすばらしかった。2023年は文句なく石井裕也の年だったのだと思う。

さて、DVDで観た映画からは

1 「ゴーストバスターズ/アフターライフ

2 「ブレット・トレイン

3 「死刑にいたる病

4 「ダージリン急行」

5 「ロスト・マネー 偽りの報酬

6 「鳩の撃退法」

7 「線は、僕を描く

8 「OLD

9 「アーヤと魔女」

10 「RRR

おっとイーストウッドの「クライ・マッチョ」がはみだしてしまった。もちろん旧作はのぞいたランキング。でなければ「北北西に進路をとれ」や「シン・ゴジラ」(わたしは-1.0より明確に上だと思う)と競うことになってしまうし。

北米興行成績篇につづく

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マイベスト2023 キネ旬ベストテン 外国映画篇

2024-03-19 | 洋画

日本映画篇はこちら

つづいては外国映画篇

1 「TAR/ター」(トッド・フィールド)ギャガ

2 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」(マーティン・スコセッシ)東和

3 「枯れ葉」(アキ・カウリスマキ)ユーロスペース

4 「EO イーオー」(イエジー・スコリモフスキ)ファインフィルムズ

5 「フェイブルマンズ」(スティーブン・スピルバーグ)東宝東和

6 「イニシェリン島の精霊」(マーティン・マクドナー)ディズニー

7 「別れる決心」(パク・チャヌク)ハピネットファントム

8 「エンパイア・オブ・ライト」(サム・メンデス)ディズニー

9 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート)ギャガ

10 「ウーマン・トーキング 私たちの選択」(サラ・ポーリー)パルコ

日本映画に比べて相変わらず観てないなあ。ことここに至っても「フェイブルマンズ」と「エブエブ」だけだもんな。

でも文化映画部門で第7位に川上アチカ監督の「絶唱浪曲ストーリー」が入っているのはうれしかったし、読者投票で「愛にイナズマ」「バッド・ランズ」「ミッション:インポッシブル」の7作目が入っているのは納得。

個人賞は、主演女優賞に趣里、主演男優賞に役所広司、助演女優賞に二階堂ふみ、助演男優賞に磯村勇斗の「月」コンビ、新人女優賞にアイナ・ジ・エンド(誰?)、新人男優賞に歴代最年少の塚尾桜雅、日本映画監督賞にヴィム・ベンダース(こんな時代が来るとはねえ)、日本映画脚本賞に阪本順治、外国映画監督賞にトッド・フィールドという結果。

さて、次回はマイベスト映画

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マイベスト2023 キネ旬ベストテン日本映画篇

2024-03-18 | 邦画

非ミステリ篇はこちら

つづいてはキネマ旬報ベストテン篇。前にもお伝えしたように、今年から増刊号での発表になったので、急いで書店に走る。あ、あった。よかったあ。この雑誌を読み始めた50年ほど前の高校時代のようにドキドキした。

にしても、ネットの時代に紙の映画雑誌が苦しいことは理解できる。北米の封切りとほぼ同時に日本公開ということも増えたので、速報性という意味で圧倒的に不利だからだ。

だからキネ旬が生き残ろうと思えば、原稿の質を高めるしかない。これまで以上に、映画をめぐる深い洞察を感じさせる雑誌となるしかない。期待しています。

それではベストテンを。

【日本映画】

1 「せかいのおきく」(阪本順治)東京テアトル

2 「PERFECT DAYS」(ヴィム・ベンダース)ビターズ・エンド

3 「ほかげ」(塚本晋也)新日本映画社

4 「福田村事件」(森達也)太秦

5 「」(石井裕也)スターサンズ

6 「花腐し」(荒井晴彦)東映ビデオ

7 「怪物」(是枝裕和)東宝=ギャガ

8 「ゴジラ-1.0」(山崎貴)東宝

9 「君たちはどう生きるか」(宮崎駿)東宝

10 「春画先生」(塩田明彦)ハピネットファントム

10本中6本は観ているんだから好成績。もっとも、「せかいのおきく」は鶴岡まちなかキネマで上映してくれていたのに見逃してる。アカデミー賞を受賞した「ゴジラ-1.0」(それにしても秀逸なタイトル)「君たちはどう生きるか」の年として記憶されるのだろうが。

外国映画篇につづく

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光る君へ 第11回「まどう心」

2024-03-17 | 大河ドラマ

第10回「月夜の陰謀」はこちら

でもまだ左足の腫れはひかないっす。痛風おそるべし。っていうか、酒をやめればいいだけの話なのに、気分の落ち込みをおさえるためのカティサークがうますぎて。これって典型的なアル中のパターンらしい。いいんだいいんだ。

自分への最後の枷として、ボトル2/3以上は飲まないようにしようというルールがあったのに、つい1リットルのボトルを買ってしまうダメなわたし。2/3は飲んでいいんだよ。

そんな酔っぱらいのわたしは、それでも6時からBSでリアルタイム視聴。先週の“2時間のクーデター”によってまひろ(吉高由里子)の生活にどんな影響があったかといえば、父(岸谷五朗)の失職だ。首謀者である兼家(段田安則)に談判に行くというお転婆ぶりと、それでも「あんたの息子と寝たのに」とまでは言わないあたりのバランス。

兼家は長男(井浦新)と次男(玉置怜央)にもバランスをとっている。彼の心のなかでは、親族だからといって油断はできないとの覚悟か。藤原家の栄華こそが彼の目的だからだ。

だから三男坊(柄本佑)には少し心を許している。全国の佐藤さん斎藤さんって、藤原の流れらしいから栄華は続いていると考えてもいいのかな。

道長の妾になることを拒否するまひろ。大河ドラマの序盤によくある主人公のやんちゃぶり。そこで翻弄されるのが道長とまひろの従者たち。矢部太郎本多力。いいですよねこのふたり。特に本多力は近ごろ露出がすごくて、しかも味があってすばらしい。雇い主の躍進もあって、これから出番も増えるのかしら。楽しみだなあ。

第12回「思いの果て」につづく

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花でいっぱいの日

2024-03-16 | 日記・エッセイ・コラム

誕生日篇はこちら

「今日は花をかかえてウロウロ」

「卒業式ですもんねえ。にしても、先週は痛風のためにヨタヨタしていた伍長が」

「もう踊れるよ。見たい?」

「いいです」

……実はまだ痛いです。痛風が治るのにこんなに時間がかかるなんて。自分の腫れあがった足の画像をアップする自虐は我慢(笑)

さあ春休みラーメン祭りの開始だ。

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マイベスト2023 非ミステリ篇

2024-03-15 | 本と雑誌

ミステリ篇はこちら

それでは続いて非ミステリ篇を。

1 「水車小屋のネネ」津村記久子著 毎日新聞出版

2 「幽玄F」佐藤究著 河出書房新社

3 「地図と拳」小川哲著 集英社

4 「水 本の小説」北村薫著 新潮社

5 「街とその不確かな壁」村上春樹著 新潮社

6 「マイ修行映画」みうらじゅん著 文藝春秋

7 「本売る日々」青山文平著 文藝春秋

8 「心のおもらし」佐藤二朗著 朝日新聞出版

9 「八月の御所グラウンド」万城目学著 文藝春秋

10 「霜月記」砂原浩太朗著 講談社

この十冊は本当に面白かった。おそらく「水車小屋のネネ」は本屋大賞を確実にとるだろう。だってこれこそが書店員が売りたいと思わせるどまんなかの小説だからだ。登場するネネが長寿であることを利用し、ある姉妹の半生をみごとに描いている。

「幽玄F」はミステリのくくりでもよかったはずだけれど、冒険小説と三島由紀夫を融合させるというアクロバットはさすがだ。

「地図と拳」の次に「君のクイズ」を書く小川哲ってどんな才能だろう。

青山文平、村上春樹、万城目学、砂原浩太朗などの“わたしのレギュラー陣”に割って入ったのがみうらじゅんと佐藤二朗。この二冊には本当に笑わせてもらいました。

2023年は、痛風の痛みなどに耐えながら155冊読んでいました。すごくレベルの高い年だったと思う。

キネ旬ベストテン篇につづく

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マイベスト2023 ミステリ篇

2024-03-13 | ミステリ

このミステリーがすごい!篇はこちら

さて、それではマイベスト2023年。本日はミステリ篇。わたしのトップテンは以下のとおりとなっています。

1 「存在のすべてを」塩田武士著 朝日新聞出版

2 「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ著 早川書房

3 「可燃物」米澤穂信著 文藝春秋

4 「木曜殺人クラブ」リチャード・オスマン著 早川書房

5 「愚者の街」ロス・トーマス著 新潮文庫

6 「此の世の果ての殺人」荒木あかね著 講談社

7 「リバー」奥田英朗著 集英社

8 「777(トリプルセブン)」伊坂幸太郎著 角川書店

9 「11文字の檻」青崎有吾著 創元推理文庫

10 「ナイフをひねれば」アンソニー・ホロヴィッツ著 創元推理文庫

次点はディーヴァーの「真夜中の密室」、大沢在昌の「黒石」あたりだろうか。

問題は第1位の「存在のすべてを」で、このミステリーがすごい!では20位内にすら入っていない。逆に本の雑誌では、ミステリ担当の池上冬樹さんがトップにすえている(そして彼は「頬に哀しみを刻め」をまったく評価していない)。写実派の画家を主人公にすることで、ある人物の半生をみごとに描き出した傑作だし、ミステリとして上等だと思うんだけどなあ。

すでに亡くなっているロス・トーマスだけれど、立風書房から出ていた作品がたくさんあるので、ハヤカワや新潮社が版権を買って再発してくれないかしら。

ど新人である荒木あかねは、2作目を読んだばかりだけれど、これまた面白いのでした。すごい新人が登場したんだなあ。

次回は非ミステリ篇

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光る君へ 第10回「月夜の陰謀」

2024-03-12 | 大河ドラマ

第9回「遠くの国」はこちら

先週はのべつまくなしに通風に苦しんでいた。日曜には雪囲い(を知らない地方の人たちが多いのもくやしい)の撤去作業が早朝からあるというのにだいじょうぶか。

だいじょうぶでした。土曜の午後あたりから痛みと腫れがどんどんひいていく。神様はよい子を見ている。

鳥山明の訃報の週でもあった。なんてことだ。ここで強引に大河につなげれば、漫画の原作による大河はいつ実現するだろう。これまででニアミスだったのは同じ原作をもとにした「武蔵」とバガボンドの関係だろうか。井上雄彦の連載は中断中なのでなんとも微妙な話なのだが。

というのも、近年のコミック原作もののレベルの高さにわたしは圧倒されっぱなしだから。「正直不動産」「ミステリと言う勿れ」「イチケイのカラス」「これは経費で落ちません!」など、なによりもその周到さがすばらしい。

近ごろは配信系で「将軍」のリメイクが実現するなど、悠揚たる歴史を語るのは大河の専売特許ではなくなっている。原作をコミックに求めるのは、現在の視聴者なら十分に受け入れられるのではないでしょうか。

さて「光る君へ」。天皇を自分の家系から出そうとする兼家(段田安則)の企みは、藤原兄弟の手によって(わずか二時間で)達成される。

道長(柄本佑)はそんな策謀の街、京都を捨ててまひろ(吉高由里子)と逃げることを望む。しかし……

おっと、かなわぬ恋で引っ張るかと思ったら、もうベッドインか。また大石さんは意表をついたなあ。

「でもほら、あのころは何でもありだったんでしょ?」

奥さん、過激なことを。

第11回「まどう心」につづく

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「その昔、ハリウッドで」クエンティン・タランティーノ著 文藝春秋

2024-03-11 | 本と雑誌

タランティーノ本人による「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のノベライズ。といってもあの映画とは微妙に、というか大幅にストーリーは変わっている。

映画における印象深いシーンは、レオナルド・ディカプリオが演じる盛りを過ぎたスターが、撮影の合間に子役の娘と語りあい、いきなり泣き出してしまうくだり。このあたりは小説のなかでもみごとに描かれている。

ところが、ブラッド・ピットが演じるスタントマンが、狂信者の群れであるマンソン・ファミリーが寄宿する牧場で壮絶なバトルをくりひろげるエピソードはあっさりと描かれるだけ。

ネタバレになるので微妙なのだが、映画はマンソン・ファミリーがロマン・ポランスキーの自宅に侵入し、奥さんのシャロン・テート(マーゴット・ロビーが演じていた)を惨殺する実話がもとになっている。この、昔々ハリウッドで起こった事件はあまりにも有名なので、だからあのラストが成立したのだ。

ところが、この小説では……これは内緒にしておきましょう。

それにしても面白い小説だ。読み終えたくない、と痛切に思った。戦争で日本人を殺しまくったスタントマンが、アメリカ人にしてはめずらしく外国映画ファンで、三船敏郎や黒澤明に傾倒していくなど(彼がジャップを殺しているからこそ)日本人としてうれしくなってしまう。

同時に、アントニオーニやベルイマンは退屈、と結論付けるあたりは無類の映画ファンであるタランティーノの評価でもあるのだろう。

最初から最後まで、映画映画映画な作品。これを読むために長いこと映画を観続けてきた、と思えるほどの面白さ。

巻末の池上冬樹さんの解説で、映画とこの小説を組み合わせたのが“完全版”だろうとされているのに納得。こりゃ、映画をもう一回観なければ。

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