第7回はこちら。
建国記念日に妻の母親が亡くなり、2月22日の猫の日(にゃん・にゃん・にゃん)にうちの猫(伊織という名前のおじいちゃんです)が他界いたしました。娘は遠く米沢からやってくる。号泣。
はて、わたしは呆然としたけれども泣くことはない。心の冷たい人間だからな。
でも夕刻、総代をやっているお寺の鍵を閉めようと雪の農道を歩いているとき、突然こみあげてくるものがあって、へたりこんだ。二十年もいっしょだったんだから。手のひらにのるくらいに小っちゃかったあいつがどんどん大きくなり、そして最期は痩せていった。わたしのメンタルはもうぼろぼろです。
そんなわたしをこの大河の面白さが救ってくれる。
前回に蔦重(横浜流星)がこんなセリフを放っていたのがニュースになっている。
「それが女の股でメシ食ってる腐れ外道の忘八の、たった一つの心意気なんじゃねえですか?」
これ、あの映画からの引用じゃないですか。「仁義なき戦い 広島死闘篇」における千葉真一の名ゼリフ。
「なにが博奕打ちなら!村岡が持っちょるホテルは何を売っちょるの、淫売じゃないの。云うなりゃあれらはおめこの汁で飯喰うとるんで。のう、おやじさん、神農じゃろうと博奕打ちじゃろうとよ、わし等うまいもん喰ってよ、マブいスケ抱く為に生まれてきとるんじゃないの。それも銭がなけにゃあ出来やせんので。ほうじゃけん、銭に体張ろう云うんが、どこが悪いの!?」
絶対に脚本の森下さんは意識していたはずだ。そして今回の“階段落ち”も時代劇の名物シーンの数々へのオマージュだろう。忘八関係は次週に。とにかく、メンタルがやられているので今回はこのあたりで。
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