お寺のオバサンのひとりごと

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救い

2007年03月05日 | 仏教
 仏教で「救う」とは、自己執着心のために迷っている者を目覚めさせて「仏にする」「悟りをひらかせる」ということなんですが・・・

 一般には、「私は、別に、自分が仏に成りたいとも悟りをひらきたいとも思わないし・・・」と思うのが、凡夫の凡夫たる所以かもしれません。

 根本的人生観を得る(仏と共に生きる)ことより、目の前の悩み、苦しみを取り除いて欲しいと願うのが凡夫でしょうから・・・

 金策に走り回っている方は、悟りを得るより、お金を得たいでしょうし・・・
 病気に苦しんでいる方は、悟りを得るより、健康を得たいでしょうし・・・

 だから、これを信心すれば、金運がつく、病気がよくなる、目の前の悩みがなくなる・・・という甘い誘惑の宗教の方が人気があるのだと思います。

 「自分の心を問題にする」「厳しい現実を受け入れ、乗り越えて行きよ」なんて本当のことを言う既成仏教は流行らない。

 でも、悟りを得る代わりにお金、健康を得ても、きっとまた、何か次の問題が起こってくるはずです。
 
 「悟り」という仏の智慧と慈悲のこころを知るほうが、人生の根本解決になる。
 これが仏の教えです。根本的「救い」です。
コメント (2)
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