お寺のオバサンのひとりごと

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釈迦如来と阿弥陀如来

2007年05月04日 | 仏教
 よくご門徒さんが質問されること
「お釈迦さんと阿弥陀さんはどう違うのか?」

 浄土教の教学では、
 お釈迦様は、この道を「行きなさい」と勧めてくださる仏さま 
 阿弥陀様は、この道を「おいで、おいで」と招いてくださる仏さま

 とそれぞれの仏さまの違いを説かれています。

 凡夫の私が歩ませていただく「この道」は、「阿弥陀様の本願におまかせする道」なので、浄土教でのご本尊は阿弥陀様(南無阿弥陀仏)です。

 阿弥陀如来は真如(ものの事実・真理)の「はたらき」の仏さまです。
 「真如」ですから、色も形もありません。

 しかし、「真如」と言われても、凡夫の私には何のことかわかりません。私の理性・理解をはるかに超えた世界です。それで私の理解できる(本当には理解はできないが、私が「真如」の存在に気づかされる)ように、人格的な姿をとってこの世に現れてくださった。

 それはお釈迦様の説法(お経)で語られる仏さまです。

 私を悟りに導くための方便としての姿・・・称えやすい「南無阿弥陀仏」の六字の名号や絵像、仏像の姿をとって、本堂の荘厳なり、お仏壇のご本尊となられているのです。
 もちろん、お経(仏説)を勝手に、ビジュアル化、お荘厳(寺の飾りや仏壇)の形にしたのは、凡夫のしたことですが・・・

 「真如」に、ほど遠い私が手を合わせ、こころを合わせる場としてのご本尊(阿弥陀様)を中心とした荘厳(しょうごん・お飾り)です。
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