お寺のオバサンのひとりごと

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大乗仏教

2007年05月03日 | 仏教
 本願寺出版社の月刊誌は「大乗」という名前ですが・・・
「大乗仏教」とか「小乗仏教」とか、耳にされたことが、おありでしょう。
 
 先日もご紹介した ひろさちや氏の「お念仏とは何か」新潮選書 にそって、要約、ご紹介しますと、

 「小乗仏教」とは、自分がさとりを得るために、出家し、修行を積んで、「仏」(真理に目覚めた人)を目指す仏教
 
 お釈迦様は、「釈迦族の王子であった方(人間)が悟りを開いて、釈迦仏に成られた」という受け取り方
 その釈迦仏が定められた戒律を守り、自ら智慧を得て、さとる。それは、あくまで自らの救いです。
 
 「大乗仏教」とは、自分だけが悟りを得るのではなく、皆ともに、悟りに導かれる教え 如来(仏)の救済で悟りを得る

 p65「大乗仏教」においては、如来というものを
ーーー宇宙の救済意志ーーーー
 だと考えます  
(略)
 如来は目に見えないものです。 われわれの認識を超えた無限の存在です。
(略)
 「如」の原義は「そのようであること」「あるがまま」を意味します (略)
 「如」とは「宇宙の真理」です。

 だから、お釈迦様も「人間だった」というより、宇宙の真理から私たち人間世界に現れてくださった「応身仏」と受けとるのです。

 教化する対象であるわれわれ人間に応じて身体を持たれた仏(如来)
 それが「釈迦如来」
 
 大乗仏教と小乗仏教では、このように仏陀観が異なるようです。

 


  



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