お寺のオバサンのひとりごと

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出逢い

2007年05月22日 | 仏教
 きょうは法然上人のご紹介。

 法然上人は1133年生まれ。(親鸞聖人より、ちょうど40才年上です)
 父は美作国久米(現在の岡山県久米南町)の押領使(土地の豪族で軍事的官職)・漆間時国。 
 勢至丸(法然上人)9才の時、夜討ちで父を亡くすが、その時、父の遺言で僧侶の道へ。
 瀕死のお父さんの遺言とは、「怨みによって敵討ちすれば、また怨みの報復を受ける・・・おまえは仏門に入りなさい」という主旨のことを述べられたそうです。すばらしいですね。

 15才で得度、比叡山へ。(当時は比叡山が、仏教総合大学みたいな学問、研修道場だったのです)
「法然房源空」と名のり、それはそれは勉学されたようです。比叡山の智慧第一と称せられたくらい博識、優秀な僧でおられた。

 1175年、43才の時、ご自分が学ばれたあらゆる経典の中から、専修念仏の教えを選びとり、一般民衆を救うため、比叡山を下り、京都東山吉水にて「念仏の教え」を布教し始められます。(親鸞聖人3才の時)

 だから、9才の親鸞聖人が青蓮院で得度した時、法然上人は、すぐそばの東山吉水で、すでに「念仏の教え」を説かれていたのですね。
 それから、20年の歳月を経て、比叡山で絶望した親鸞聖人は、法然上人の下へ。上人と出逢われるのです。
 
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