お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

思い出

2007年05月07日 | 本紹介
 ビハーラ活動で老人施設を訪問、ご高齢の方々と雑談させていただく機会があります。「あなた、どちらから?」と今尋ねたことを忘れ、同じことを繰り返し尋ねられる認知症の方も、昔のことは鮮明に覚えておられ、思い出をよく話されます。いきいきと昨日のことのように・・・

 佐々木恵雲先生(医師で僧侶)著「いのちの処方箋」本願寺出版社 に
「思い出の大切さ」という文章があります。

 「これは認知症の治療や予防に限りません。(略)すごく苦しいこととかストレスがかかった時には、(略)音楽を聴くとか、スポーツをするとか、誰かとおしゃべりをする(略)いろいろな解消法があるのですが、最近医学的にも、昔の写真、アルバムを見ることが非常にいいということがわかってきました。(略)
 ビデオは、あまりにリアル過ぎて良くありません。写真を見て思い出すことが頭に残って非常に良い、ということがわかってきました。」

 子どもの時の楽しそうな写真。これは大人の私たちが癒されるだけでなく、反抗期の子どもにもいいことかもしれません。
 まわりのお陰に気づくことなく、自分1人で成長し、自分1人で生きているような錯覚の子どもに対して
「きょう、片付けものしていたら、ほら、あなたが小さい時の写真が出てきて・・・かわいいよね。そして、本当に、皆さんにかわいがってもらい、お世話になってきたよねえ・・・」
と、言うだけでも。

 ところで、兄一家と同居することになり、大片付け中の実家から、私の昔の写真が届いているのですが、先日、55代横綱・北の湖とのツーショット写真が出てきたんです
 立派なお座敷で横綱と二人並んで映っている写真
 ミーハーとしては、すごいことなのに、私、全然記憶にありません。
 たぶん28年くらい前、九州場所の折、どなたかが横綱を招いて、直方のどこかの料亭で写していただいた写真だと思います。
 うふふ・・宝物にしようっと

 それにしても、今の記憶も危なく、若いころのことも全く覚えていない私って、かなりヤバイのでは・・・
コメント (2)
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