お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

87

2013年05月02日 | Weblog
母の87才の誕生日に、母娘二人で古湯温泉(ふるゆおんせん:佐賀市富士町)の老舗旅館Kに。
 ウチから車で1時間弱。佐賀市の北部・山間部の歴史ある、風情、人情豊かな温泉地です。
私も日常を離れ、贅沢なひとときを過ごさせていただきました。

  6年前、父母を招待し、総勢7名で宿泊して以来の訪問。(その年末、父が往生いたしました)

 写真↑ は、旅館が母の誕生祝にと、サービスしてくださったデザートです。

 老母は、ときどき、身体の痛みを訴えますが、たぶん、「早くお浄土参りしたい、気の病」による不定愁訴であって、身体そのものは元気。
 歩幅が20cmくらいのすり足なので、ゆっくりですが、自分の足で歩きます。手摺があれば、階段も上り下りできます。
 若い頃は小食だったのに、今のほうが、食欲旺盛、よく食べます。

 直方にいると、気は楽だけれど、自由で、寝てばかりいるので、具合が悪くなる・・・
 佐賀に来ると、気が紛れて、身体の不調は軽減するのもの、「娘の嫁ぎ先に迷惑をかけて申し訳ない」という精神的負担感がある・・・

という、ジレンマで、「早く死にたい」と、思うようです。

 今はまだ、食事も、トイレも、入浴も自分でできるのですから、
私たちは、ちょっと目をかけ、ちょっと手をかけるだけで、何も負担を感じていないのに・・・
本人は、相変わらず、「迷惑かける、迷惑かける」と言います。

 人の世話をするのはスキで、気分いいけど、人に世話されるのはイヤで、申し訳ないと思う気質は、いくら励ましても、変わりません。

 「いのち」ある限りは、「死を待つ」虚しい生き方でなく、明るく生き抜いてくれたら・・・
と、兄家族もウチの家族も願い、
老母の直方と佐賀を行ったり来たり生活が続いています。
コメント (4)
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