お寺のオバサンのひとりごと

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12月の言葉 その3

2016年12月17日 | 仏教
 東井義雄先生の言葉でつづる「ほのぼのカレンダー」12月の言葉です。

 春を信じて
 冬を生きている


 「浄土」は、死んでからの世界で、自分の欲(思いどおり)が満たされる結構なところ ではありません。
 「浄土」は、自分の思いを超えた 一点の汚れもない 覚りの境地・仏の世界です。

 だから、今、人生は、思うようにならず、つらい(冬)けど、死んだら、自分の思いどおりになるお気楽な世界(春)に行けるから、ガマンして生きている という意味ではないことは言うまでもありません。

 今、生身の私は、自己中心の思いから離れられず、覚りに、ほど遠いゆえ、この世は娑婆世界(堪え忍ぶ世界)としか、認知できないけれど、阿弥陀如来に、おまかせし(帰命、南無し)、如来と倶に、この世を生きぬくところに「浄土」があります。

 煩悩に満ち満ちた私には、生きていること自体(四苦八苦、老病死)つらく厳しい冬でありますが、そんな私だからこそ、「南無阿弥陀仏」(あなたのそばにいるよ)と、そそがれる如来の慈悲は、とても、あたたかい(春) と、味わさせていただいています。 

 
コメント
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