お盆。
先日テレビで、若者の4割が「お盆」って、何なのかご存知ないと耳にしました。
お盆の正式名は盂蘭盆、盂蘭盆会(うらぼんえ)。
お盆(8月13.14.15日、地域によっては7月盆)は仏教(仏の教え)とは直接関係ありませんが、習俗と混じり合った行事で、一般的には、この時期に先祖(故人)の霊を家に迎えて、あるいは、親族一同墓参りをする先祖供養という認識が大多数だと思います。
でも、浄土真宗の御教えは違います。
先祖がお盆の3日間だけ帰ってこられる ではありません。
なぜなら、亡くなられた方々は皆、阿弥陀如来の本願により、浄土に往生し、仏になっていらっしゃる のですから、いつでもどこでも私を心配し、はたらきかけて(仏として還りきて)くださっています。
では、真宗のお盆とは何か?
真宗の行事、法要は全て、仏さまの徳を讃え、感謝するため。
日常生活で忘れがちな仏さまに手を合わせるひとときをお盆という季節に、あらためて大切にお勤めしましょう という法要です。
真宗では、先に申しましたように、お盆に霊をお迎えするとは考えないので、迎え火や送り火、精霊流しはいたしません。
お盆のお飾りも、お仏壇を中心に。
お盆休みを単なる「お盆という名の夏休み」で終わらせず、仏さま(ご先祖含む)に心を合わせたい。
仏さまが私に何を(どういう生き方を)願っておられるのか、に気づかされるお盆を過ごしたいと思います。