お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

お寺で葬式

2010年11月10日 | 雑感
 総追悼法要を終えた夜、組内坊守会でK寺さんへ。帰路につきかけた夜更け、
ご門徒のM・S氏ご往生の知らせが・・・

 M・S氏は、20代から熱心な聞法者でした。
 先代住職(義父)が、仏教壮年会を立ち上げた当初からのメンバーで、後に、法専寺の総代役員も務めてくださいました。
 寡黙な方でしたが、時々仰ることが、とても味わいある、重い言葉でした。

 門徒会館・庫裡建て替えの話し合いで揉めた時も
「自分たちが食わんでも、お寺のことは、ちゃんとせにゃならん(しなければならない)」と一言発せられ、誰も文句を言えなくなったことがありました。

 「新築した三男に仏壇を買ってやったので、ご院主さん、入仏式をお願いします
と依頼があった時は、さすが、M・Sさん と思ったものでした。

 10年前に脳卒中で不自由なお身体になられ、お寺参りは叶わなくなりました。
 ご自宅にお参りに伺った折りは、言葉を発するのが、ご不自由な中、お元気な時と同様の穏やかな笑顔を向けてくださいました。
 その間、大黒柱の長男さんを失うという大変な悲痛もありました。

 M・Sさんのご葬儀は、法専寺で行われました。

 会葬のある若い方は、こう言われました。
「葬儀は、葬祭場でするもんだと思い込んでいたので、お寺での葬儀は初めてでした。なんだか温かくて、落ち着いていいですね

 ご遺族が
「お寺で葬儀をさせていただき、うれしかった」
と仰ったのですが
長年、法専寺で聞法され、お寺を大切に思ってくださっていたM・S氏だからこそ、○○ホールではなく、法専寺で葬儀をしてくださったことを、住職共々、うれしく思いました。
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総追悼法要

2010年11月08日 | 行事・案内
 昨日は、ご講師にN組のM寺前住職・N先生をお迎えして、昨年と一昨年に、ご往生された(亡くなられた)ご門徒さんをご縁とした2年に1度の法専寺の総追悼法要でした。

 ご遺族は、お子さん、お孫さんも含めて、家族・親族おそろいでお参りされ、また、一般ご門徒さんも多数お聴聞においでくださり、本堂は満堂でした。

 N先生のユーモア交えた味わい深いご法話に、若い方々も引き込まれ、うなずきながら、熱心にお聴聞いただきました。
 
 ご遺族は、涙しながら、お聴聞されておられました。

 自分が死ぬことより、何よりも、一番つらい、最愛の家族の死

 悲泣の苦しみの中で、私自身が仏さまと出遇う尊さをお話いただきました。

 ご講師と参詣人と阿弥陀さまが一体になったような有り難い空間・時間を恵まれました。
 皆様に厚く御礼申し上げます。
 
 
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自死に向き合う

2010年11月04日 | 雑感
 先日、ビハーラの九州地区研修会(担当:宮崎教区)に参加された、ご門徒のM・Yさんが
「参加してよかったですよ~坊守さんもご覧になってください
と、たくさん資料を持ってみえました。

 ビハーラの研修会資料や、見学に行かれた「隠れ念仏」(島津藩は、真宗が禁止だったので、見つかると拷問、処刑された。よって、人目のない洞窟で法座を開いていた)について詳しく説明された寺院のパンフレット等など・・・

 その他に、東京教区基幹運動推進委員会 が作成された
自死に向き合う ~いま、私にできること~」という小冊子がありました。

その中で、当事者(自死念慮者)の声が掲載されていて、ドキリとさせられました。
一部ご紹介します。

 ○ 死にたくなっているときに「命は大切だ」と言われても
ただ辛くなるだけだった。そんなことは分かっているから。

 ○ 無神経に人を励ますオメデタイ人の気が知れない。

 ○ 「みんな同じように悩んでいる」とか「他にもっと辛い人がいる」と言われて
絶対分かってもらえないと思った。

 ○ 「その気持ちよく分かる」と言われて頭にきた。
そんな簡単に、あんたなんかに、ぜったい分かりっこない!

 




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他力

2010年11月03日 | 仏教
 世間一般では、

 人任せ、人頼み の意味で使われる
「他力本願」という言葉ですが

 仏教では、

 阿弥陀如来の願い(とてもじゃないが、自分を是とする執着心を離れられない者 を 何とか救いたい、さとらせたい という、仏さま側から、私への願い)

のことです。

 その本願の呼びかけが、「南無阿弥陀仏」
 本願に任せきった私の心が、「南無阿弥陀仏」です。

 前回、ご紹介した「SamghaJAPAN」(サンガジャパン)の中で

「『瞬間の心理学』としての仏教心理学 
西洋心理学が見逃してきた心の運動と成長へのアプローチ」 と題した

精神科医の名越康文先生の論文の中で、
  「他力」というものと、「依存」というものの区別が、日本人はまったくついていない。
他力というのは他の人に依存するのではなく、仏に全部任せるということになるので、ものすごく厳しい道なんですよ。他力と依存とは違う。

と書かれておられます。

  



 
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宗派をこえて仏の教え

2010年11月01日 | 本紹介
 佐賀の大型書店の仏教書コーナーを覗いていて見つけた
 「サンガジャパン」のvol 3
面白いです。

今、次々ベストセラーをお書きのアルボムッレ・スマナサーラ師
と 精神科医の香山リカさんの対談や

評論家 宮崎哲弥氏と 本願寺派の釈徹宗師の対談

その他 大変、興味深く拝読しております。
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