保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

冬の間、保津川下りのオープン船はどうしてるの?

2006-01-19 22:37:46 | 船頭
私達の保津川遊船には、約100隻の船を所有してます。

その大半が春から秋の観光シーズンに使用している
オープン船と呼ばれる屋根なしの船です。

冬になると活躍の場を、暖房船に譲るオープン船。
オフシーズンの間は何処に言っているのでしょう?

答え……シーズン中の傷みを修理する為、遊船造船所に
ドック入りしているのです。

保津川下りの船は昭和54年(1977)に木造船から
FRP(樹脂プラスチック)化が図られ、現在、造船から
修理まで全てこの自前の造船所賄っています。

強い構造になっているFRP船ですが、シーズン中に
川底の岩に打ち付けられいるので、船底はかなり
擦り切れて傷んでいるのです。
また、流船時の打撲と衝撃を和らげる為、船底の全ての角は
ハイパネと呼ばれる白く固いプレスチックが設置されていますが、
この修理作業ではハイパネも全て取り替えるのです。



ドックに入ったオープン船は、順次トラックで、広いスペースが
確保できる遊船駐車場に移され修理作業に掛かるのです。

造船所から運ばれてきたオープン船は、クレーン車で吊られて
次々に重ねなれ並べられ、一隻ずつ裏返し船底側から修繕作業には入ります。



ハイパネは金属製のネジにより船本体と接続されており、
はがすとそのネジ穴跡が残る為、木製の杭を打ち込んで
先ずその穴を塞ぎます。

ネジ穴は木製の杭で塞がれる訳ですが、これが以外に優れモノなのです。
強く打ち込むと、どのような形のネジ穴でも隙間空間を埋めることが
出来るのです。

この木製の杭で全ての穴を塞いだ後、新たなハイパネを
貼り付けていくのです。

船底の打撲、擦り傷については新たに樹脂を塗りこみ
凹凸を修繕していきます。

こうして修理された船はまた、造船所に運ばれ、
来シーズンの春を待つことになります。

約80隻あるオープン船の修理は、全てシーズンオフの
船頭が当りますが、1隻ずつ修理するので、作業は
約3ヶ月ほどの日数を有する、大掛かりなものとなります。

しかし、来シーズンも安全に楽しい川下りを提供する為には
おろそかに出来ない大事な作業なのです。








浜省の会・新年会のお知らせ

2006-01-17 17:58:24 | 浜田省吾さん
今年最初の「浜省を語り歌う会」を23日(月)に、
京都亀岡市の「京懐石・門」で開催します。

昨年、4年ぶりに活動を開始された浜田省吾さんに
インスパイアされ、最高の盛り上がりをみせた「浜省の会」

この熱い思いを冷ますことなく、今年も浜省の歌と共に
熱く人生を歩んでいこうとする京都近郊の浜省ファンの集いです。

今回は今年最初の開催となるので‘新年会’として
丹波名物のぼたん鍋を囲みながら、わきあいと
浜省さんのDVDを鑑賞しながら、ライブの話や
映画「TWO LOVE」の事などを語りたいと思っています。

この会恒例となった「京懐石・門」の店主、西田浩二さんの
他では食べられないこの会だけのスペシャルメニューも
予定されています。

ぼたん鍋は京風白味噌仕立ての鍋も登場するらしく、
そちらもとても楽しみです。

また、第二部では
「浜省ROCK&ROLL all night!」
を今年も予定しており、夜を徹して
喉がかれるまで歌いまくります。

開始時間はPM7時30分です。
一部のぼたん鍋のみの参加ももちろんOK!

浜田省吾さんが好き!という方なら、
‘君が幾つだろうと、何をしている人でも 叫ぶんだフゥー!’
 もちろん大歓迎です!

今回も初めて出席のメンバーが参加されます。

このブログをご覧の浜省さんファンの方、
お気軽にご参加くださいね。

源八鮨(げんぱちすし)

2006-01-16 18:00:40 | シリーズ・京都を食う!
JR二条駅の前を通る千本通り沿いを北に上がると
東側に白抜きに黒文字で「源八鮨」と書かれた看板
が見えてきます。

このお店が昔からはっちん御用達の寿司屋さん「源八鮨」です。

週末や休日には満席状態が多く、京都でも人気のすし屋さん。

古い京都情緒ある木戸の門構えの上には「鉄火巻き」という
大きな電灯式の看板があり、この店「鉄火巻き」にかける
自信が窺えます。

店内はカウンター席が全15席で、こちらは地元の常連さん愛用の席らしく、
仕事帰りやなんと銭湯帰りの人まで気楽に立ち寄れる雰囲気です。

座敷席は1階に36席、2階には65席もある京都洛中でも大規模なお店です。
座敷席の充実は、お年寄りから子供まで家族で楽しく食事ができる雰囲気が
あり、小さな子供連れでもとても落ち着けて安心です。

2階には宴会用の座敷部屋もあり、周りを気にせず宴会できるのもいいです。


源八鮨の売りはすし一貫のボリュームと、それに比例しない
リーズナブルなお値段です。
といっても素材で妥協するこなく、自然の恵みを活かした
新鮮なネタで歯ごたえも十分です。


市バスのバス停案内放送でも「鉄火巻きの源八鮨前」といわれるだけあって、
源八の鉄火巻きは、太めに切ったあぶらののった鮪が
甘酢仕立てのシャリにすんなり溶け込み、上品な味わいがあります。

そして驚くのは一人前のボリュームです。
一巻きの鉄火が4本入っており、鮨桶いっぱいに広がります。



また、サイドメニューも充実しており、アサリの酒蒸しや鶏のから揚げなど
揚げ物から焼き物、酢の物、鍋もそろえてあり、
すしのほかの料理を楽しめるのも嬉しいところです。

京都の町衆に愛される庶民派のすし屋には違いないが、
その味付けとネタの新鮮さでは、高級すし店にも
ひけをとらない、人気店です。

住所 京都市中京区千本通出世稲荷下ル東側
TTel.075-841-2432 075-821-4948
車でお越しの方は、お店の斜め向かいの
100円パーキングを御利用下さい。

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源八鮨
営業時間 11:00 ~ 14:30 / 17:00 ~ 23:00
定休日 毎週木曜日(祝日と重なった場合第2水・木曜) 
席数 120名
座敷 有 105席
予約 ご連絡ください。
宴会 可

鉄火巻き 840円 盛り合わせ(10貫)900円、にぎり(10貫)1300円
かしわから揚げ450円、 串かつ400円 柳川鍋どじょう、はもなど800円~

シリーズ・京都を食う!

2006-01-16 15:25:48 | シリーズ・京都を食う!
私はっちんは無類のラーメン好きです。

京都に在住した27年間は、週に4~5回、また1日3食
ラーメン店を攻めまくる時もあり「京都のラーメン店で知らない店はない!」
と豪語したほどのフリークぶりでした。

そんなはっちんも亀岡で家庭を持って以来、ラーメン店めぐりから
遠退き、また近年の京都ラーメン店の乱立ぶりについていけない
感を強く抱くなどの理由から事実上引退したような形となっていました。

この現象はなにもラーメンに限られたことではなく、京料理やフレンチ、
スイーツなど、他の種類の料理店にも同じことがいえます。

久しぶりに京都の繁華街に出てみると、数年前に行き付けだった
お店がなくなっていたり、メニューを変えていたりして
食事のアテが外れ、戸惑うことが多くなったと感じます。

これは京都生まれ京都育ちの人間にとっては、
かなりのショックをともなう衝撃です!


京都は長きに渡り、独自の食文化を持ち、全国からお越しになる
観光客や京の町衆の舌に育てられてきました。

その分、伝統料理から庶民の味に至るまで、厳しい競争による
レベルの高い成熟度を確立しているとも言えるでしょう。

そんな日々進歩する京都のグルメを知らずに遅れをとっていては
‘もったいない!との気持ちの発露から、このカテゴリーを立ち上げた次第です。

自ら積極的に足を運び、自分の舌と感性で進歩する料理を味見し、
外食の楽しみを復活させようという試みが「シリーズ・京都を食う!」です。

なかなか、地理的、時間的、懐的な条件から、
歩みの遅いコーナーになる危険性をはらんでいる事を、
十分理解した上で、チャレンジしてみたいと思うので、
みなさん、暖かい目で見守ってくださいね~

‘君と歩いた道’・・・あの頃にもどって・・・

2006-01-15 23:56:35 | 船頭の目・・・雑感・雑記
今日1月15日といえば、私達の時代は確か旧成人の日でした。

第二月曜日が成人の日に制定されてからは、日付ではない
ランダムな記念日に、当時を思い起こすこともなく、
正直感心も薄いものでした。

まあ~別段、あの頃を懐かしむほど、自分は老いてはいない、
そう思っていたのかもしれません。

それがある映画と出会った事で自分の過去を振り返る機会を得ました。
その映画は「TWO LOVE」の2作目「君と歩いた道」という
題の作品でした。

‘もし 15のあの夏に戻って、そこからもう一度 
 やり直せたら どんな人生歩くだろう・・・

 今よりも若く強い体 学んだ知恵活かして 
 曲がりくねった道を行こうと 迷わない・・・’

映画は、ある男性が、少年の頃に経験したひと夏の出来事を
振り返ることからストーリが始まり、現在へとさかのぼるという展開でした。



皆さんは‘もし15才に戻れたら’どういう人生を選択しますか?
今と同じ仕事、結婚、生活を迷わず選ぶでしょうか?

あの時、こうしておけばよかった・・・ あの道を行けばよかった・・・
など、様々な思い、どちらかといえば後悔ばかりが先に思い浮ぶ・・・
という人も多いのではないでしょうか。

自分の少年時代を振り返ると15~20才までは『夢』と
呼べるような非現実的で不確かなものを確かに思い描いて
いたような記憶があります。

その「夢」は、若さゆえ軽んじ侮られ、自分の無力
さを知り、捻じ曲げられてゆきました。

能力以上のものに手をかざし、夢見た明日はただの今日に
変わっていくだけの日々。

その事に気が付いたのが「二十歳」とよばれる頃かもしれません。

早く大人になりたかった! 自分の力をこの得体の知れない
巨大な社会という怪物を相手に試してみたかった!

その戦う手段を職業として選んだあの頃。

今、思い返せば後悔とよべるものがないといえば嘘になるが、
あの頃の自分がいて、今の自分があることは間違いがない事実。
あの頃があったから、最愛の人にめぐり会い、今という
絶対の時間をともに歩いている。

もうあの頃を懐かしむことはあっても、悔いている
暇はないところに自分は立っている。

いずれしても、過去と未来が交差する現在は
‘今’のみに実在し、絶対の今日一日‘今をいきている’

その‘今’は・・・

‘もし15のあの夏に戻って そこからもう一度
 やり直せたら この人生を選ぶだろう

 君と歩いた道を もう一度歩くだろう 

そう心から思えるのです・・・

冬の雨の日に思うこと・・・

2006-01-14 23:28:43 | 船頭
冬の保津川下りは観光シーズンの混雑がウソの
ような静かな毎日を送っています。

今年に入ってから、はっちんが仕事のあり付けた日は
な、なんと!たった4日なのです。

12月は秋の流れをそのまま、受け継ぐのでほぼ、
毎日に様に仕事があるのですが、年が明けた1月に
入ってからは、一気に集客数が減少するのです。

出航の順番が回るまで、平均3~4日はかかります。
今週は火曜日に出航して以来の仕事日となりました。

そんな貴重な仕事の日が・・・雨だったのです!

冬は、日が照る天気でも寒さは厳しい渓谷地です。
しかも今日はどしゃぶりの雨降りときています。

冷たい風が吹く渓谷をカッパを着て雨ざらしで下る約2時間。

さすがに朝、家を出る時は憂鬱な気分になったりもします。

あくまで自由出勤が原則の遊船です。
仕事に行かなくても誰にお咎めがあるわけでもありません。

「今日は、天気も川の条件も悪いので休もう~かな~」
弱気な自分が心の中で叫びだします。
「しかも冬季船だし・・・オフシーズンの‘おまけ’みたいもの~」
心の中で休む口実をいくつも並べて、自分を納得させようとします。

そんな時、もうひとりの‘強い自分’が腹の底の方からせり上がってきます。
「なに、弱気なことを!お前の仕事はこれしかないのだ!」

「どんなに天候が悪条件でも、保津川の川下りを楽しみに遠くから
お越しなるお客様がおられる限り、自分から背を向けるとは失礼だ!」
と心の中で熱く決意と覚悟を迫り吼えているのがわかります。

その通りだ!こう思い出だすとさっきまでの憂鬱な気分は晴れ、
家を出て行く足取りも心なしか軽く感じられるから不思議です。

船の準備をする為、保津大橋を歩き渡っている最中にも
身を切る様な冷たい風と横殴りの激しい雨が、カッパを着て
いるだけの自分に容赦なく殴りかかってきて心底寒く感じられます。

しかし、挫けるわけにはいきません!
全長約400mはあり、徒歩で渡りきるには10分はかかる
道中も‘強い自分’を心から離さず、自らを鼓舞しながら
一歩一歩、力強く歩いて行くのです。

おおよそ外で仕事する人なら、その日の自然条件により
似た様な事を思ったり考えたことがあると思います。

船頭もその最たるもので、実は年中いつも、
こんな気持ちと戦いながら働いているのです。
自然の悪条件化での仕事の厳しさ知りすぎているので、
その日の情景がリアルに想像でき、気持ちの未熟さを
ついつい露呈してしまいそうになります。

こんな弱い自分に出会うたびに
「自分はまだまだ精神力が練られてないな~」
と自らの精神の弱さ、未熟さを再認識します。

「雨の日には雨の日の、吹雪の日には吹雪の日の 良さある」
と感じられる感性を持てた時、初めて自然と同化し、自分が生涯
追い続ける「自然を心から愛することが出来る人間」になることが、
出来るのだと気付かされる‘冬の雨降りでの川下り’でした。

『TWO LOVE』~二つの愛の物語~

2006-01-13 23:56:13 | 浜田省吾さん
浜田省吾のシングル・プロモーションフイルムから
誕生した短編映画『TWO LOVE』~二つの愛の物語~が
本日公開され、大阪ビジネスパーク内の円形ホールで上映されました。

浜省ファンであるはっちんも早速、チケットをゲットし、
初日午後1時からの上映会を観てきました。

『TWO LOVE』は浜省2005年リリースシングル
「Iam father」「Thank You」のプロモからインスパイアーされて
制作された2つの愛の形を描いた短編映画で、場面場面で
浜省の歌がBGMとして流れる浜省ファンには応えられない
映画なのです。

映画は家族愛と淡い初恋というそれぞれ二つのテーマに分けられ
いて、理想的な家族像という幸せな愛の姿と、複雑な家庭環境から
転校してきた少女と少年の15才ひと夏の淡い恋という2部構成。

家族を愛し、家族を守る為懸命に働く父と、その父親が大好きな
子供達、妻との心暖まるストーリ展開は「Iam father」の
プロモで観たとおりで、期待を裏切らない作品でした。


それに比べてプロモではいまいち展開が読めなかった
第2話の「君と歩いた道」は、観る前からかなり
楽しみにしていた作品でした。

今、観終わって思うのは
「浜省さんの詩の世界が映像の行間から読み取れる作品」
ということです。

何処までも長くまっすぐな一本のあぜ道、稲の緑、山と川、
懐かしさを感じさせる学校の風景、何処か影のある美少女の転校生、
惹かれていく気持ちを上手く表現出来ないぎこちない少年。
その淡い初恋は、複雑な現実の世界を少し垣間見てしまう
切なく辛い愛で、思春期独特の脆さと若々しい心理描写を
美しい風景の中、静かにゆっくりと描いていく素晴らしい作品でした。

1話と2話は愛にもいろんな形がある事を教えてくれています。
心暖まる家族愛、淡く切ない愛、複雑な社会で翻弄されながらも育てる愛など。

まさに‘光と影’をみたような感じがしました。

パンフレットにあるように、この『TWO LOVE』は
音楽と映画の融合という今までにない新しいスタイルの
冒険にもチャレンジしており、また通常の劇場公開という枠に
捕われないイベントホールでの限定上映という今までの
映画の概念を越えた形での上映でした。

これから映画人を目指す人にも、夢を与える
試みになれば素晴らしいことだと思います。

大阪ビジネスパークは大阪城公園の隣にそびえる
高層ビル街で、ビジネスからエンターテイメント施設
までを網羅する松下電器グループが中心となって
整備した近未来型の街です。
その一角にある円形ドーム型の小ホールが今回の
映画の上映場所となっていました。


あまり関係ありませんが・・・
ちなみに「君と歩いた道」のロケ地となった滋賀県竜王町は
私がいつも仕事で使う竹棹を切りにいく場所です。

「この川と竹やぶの風景、どこかで見たことあるな~」
と思いながら観ていたら、最後のテロップのところで
「滋賀県竜王町フイルムコミッション」と書いてありました。
少し、親近感を感じたもので、紹介させて頂きました。

我がPCの終焉近し??

2006-01-12 23:54:05 | 船頭
実はこれが今日、4度目の記事の書き込みなのです!

理由は、PC作業中のフリーズです。

この現象のお蔭で、多くの力作(?)がPCの闇に消えてなくなりました。

正直、昨日から画面上での終了はなく、全て作業中にフリーズして
手による電源落しという最悪の状態なのです。

この現象は3日前に新しいデジカメを購入、ソフトをインストール
した時から頻繁に起こるようになりました。

MEではもやは対応できないのでしょうか?

いずれにしても、今こうして書き込んでいるうちにも、
いつ、またフリーズするかわかりません!

原因もわかるはず無く、今は怒りで目の前にパチパチと火花の
ようなものがショートしています!

すぐにXPが発売され、当初から欠陥OSといわれている
Windows ME。他の電化製品ならリコールで大騒ぎになる
はずなのに、「相性が悪い」でこと済む、PC業界は恵まれていますね~

肝心な時に散々、固まり、修理ばかりに手がかかった我がPCも
いよいよ、終焉の時が来たようです。

ブログをご覧の皆さん!何処かお薦めの機種があれば、教えてくださいね。

亀岡から世界へ!はっちん道場始動!!

2006-01-11 23:57:40 | 空手・格闘技
今年も‘はっちん道場’の稽古が始まりました。

初練習には、道場生約60名が参加、みんな正月休みの
弛みも見せることなく、精悍な顔で出席してくれました。

年頭にあたり、毎年私が道場生に言うことがあります。それは
「我がはっちん道場に学ぶ皆さんは、空手の修行を通じて身に付ける
 体力と精神力で、世界という大海を目指す人に育ってほしい」という
 人生の目標です。

空手という分野に留まらず、ビジネスや学問、芸術など、自分が
進むであろう道の中で、男性も女性も世界で通用する人になって
ほしい、という思いからです。

はっちん道場に学ぶ子供達が成長する頃には、世界は今以上に狭く身近に
なり、国際化などいう言葉も死後になるくらい世界とのかかわりも
日常化することでしょう。

そんな、国際社会の中でも、ひとりでしっかり地に足を付け、
立っていける人間力を養ってほしいと願っています。

私の空手の師匠・大山茂師範は、拳一つでアメリカという異文化な大国で
FBIから大統領とその家族まで弟子にもたれる人ですが、
よく私達に国際社会で生きる為の心がけとして
「体の大きな外国人と向かい合っても、決して臆せず相手の目を睨み返す
 気迫と闘争心がなければ国際社会で活躍する事は出来ない」と仰っていました。

事実、NYの道場には、老若男女を問わず、国際舞台の第一線で活躍して
いるさまざま職業の方が汗を流していました。どの人の目もギラギラしていて
また、自信家たちでした。

彼らは「NYで通用したら、世界の何処でも通用する。そのエネルギーを
    空手という武道精神から吸収している」とよく話していました。

「安定」などという言葉に無縁の彼らニューヨーカーにとって、武道・サムライ
という戦いの中から創造された精神が、一つの支えになっているのも必然のように
感じました。



日本にはどうも英語神話があるようで、英語さえ喋れれば世界で活躍できるような
安易な考えがまだ信じられているようですが、現実はそんなに甘くはないでしょう。

もちろん喋れる方がいいには決まっていますが、その人の精神力が強く
養ってなければ、通用するものでないのは、日本もアメリカも同じです。
日本で日本語が喋れても活躍することとは、あまり関係がないでしょう。

私の所属していた道場では、約100名ほどの日本人内弟子が卒寮していますが、
その半数以上のものが、アメリカに残り、今も活躍しています。
道場経営をしている人、会社を持ち成功している者、現地の女性と結婚して
第一線のビジネスマンになっている者などさまざまです。

そして驚く事に、その大半が英語が得意でなかった人たちなのです。
しかし、空手の内弟子で培われた度胸と気迫で難題難問をクリアーしていき、
文化も生活様式も考え方も異なる異国の地で今もしっかり立っています。



はっちん道場は京都の亀岡という小さな町の小さな空手道場ですが、
ひとりひとりの個性を見極め、じっくり強い体と心を養い、高いレベル
の人間性の形成を目指し、指導していきたいと考えます。

頭の中の空想で描くのではなく、体をぶつけ合い、真正面から
自分と対峙する中で作りあげられる個性は、必ず世界でも通用
するものと確信しています。

いずれ、この小さな道場の中から、世界という大舞台で活躍
するような人間が育つ事を楽しみ、これからも汗を流したい
と思う新年の初稽古でした。


いざ!東京へ、M-HERO再び!

2006-01-10 09:52:38 | 京都情報
東京のみなさん、今、京都で話題の金襴アーチスト
M-HEROこと廣瀬正樹さんが明日11日から16日
までの6日間、東京新宿伊勢丹6F催事場で
「金襴グッズ商品の販売イベント」を開催されます。

期間中には前回の新宿高島屋イベント同様、
ヒロさん本人が京都から上京し、京情緒溢れる、
きらびやかで雅な金襴でデザインするハンチング帽子や
ベルト、ブレスレット等の商品を、自らが
その場でオーダー取りし、実演販売する企画を予定、
また伊勢丹限定の商品や限定生地で作った商品も多数ラインナップ
らしいので、是非この機会に足を運んでみてください。 



M-HEROことヒロさんは、京都の伝統産業・
西陣織りに使われる金襴の美しさと個性に魅せられ、
金襴師の道を歩んでおられ、京都を特集する新聞、雑誌等
では必ず紹介される今、京都で話題の新進気鋭のアーチストです。

あのアーノルド・シュワルツネッガーが日本のお土産に
テンガロンハットとジャケットを作り持ち帰るなど、
芸能界にも多くのファンを持ってられます。



去年、京都の洛中、柳馬場六角の町家にショップも構え、
いよいよ、全国でブレイクしそうな予感です。

ヒロさんご本人のキャラもとても明るく元気な方なので、
イベントではお気軽に声かけ頂いたら、素敵な笑顔で
応えてくれると思いますよ。

はっちんブログをご覧になっている東京方面の方々、
時間があれば是非、ヒロさんのイベントに行ってあげてください。