昼食を終え、徒歩で南下して「ブリジストン美術館」へ。今日の特別展示は「都市の表象と心象」と題した、近代パリを描いた版画を中心にしたものだ。
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シャルル・メリヨン「シャントル通り」:細い通りに高い建物。その隙間から向こうに高い塔が見える、うまい構図だ。
エドゥアール・マネ「自画像」:背景や手足など、ザザッと描いたところと、緻密な表情。うまくてカッコいい。
オディロン・ルドン「神秘の語らい」:ルドンなんてめったに見られないからなあ。良いもの見ました。
さて、久々の常設展も近代西洋絵画を一望できるという意味で見逃せない。
レンブラント・ファン・レイン「聖書あるいは物語に取材した夜の情景」:小品ながらレンブラントライトが見どころ。
カミーユ・コロー「森の中の若い女」:ちょっとオリエンタルな感じのする、コローらしい女性像。
アルフレッド・シスレー「森へ行く女たち」:白とグレーの空に、建物の屋根が陰になり真っ黒という、色彩感が良い。
クロード・モネ「黄昏、ヴェネツィア」:ほとんど形がなく、色彩のみで表現された作品。「睡蓮」もいいが、評価されていい画だと思う。
ポール・セザンヌ「鉢と牛乳入れ」:岸田劉生、三岸好太郎も描いていた、ブリキコップの登場する静物画。
ポール・ゴーガン「ポン=タヴェン付近の風景」「乾草」:何気ない構図だが、なぜか目が止まってしまう。
青木繁「天平時代」:これも好きだなあ。
ジョルジュ・ルオー「郊外のキリスト」:あまり好きではないルオーだが、この作品は寂しさを感じる名作だ。
モーリス・ド・ヴラマンク「運河船」:30歳頃の作品で、ヴラマンクらしくない明るい色で描かれた印象派的な感じ。佐伯を叱っている場合じゃないだろう。
アンリ・ルソー「イヴリー河岸」:人の大きさがバラバラ、地平線は傾きと「何なんだ!」と言いたくなる画なのだが…
パブロ・ピカソ「腕を組んですわるサルタンバンク」:大体ピカソも好きではないのだが、この上手さを見ると画家は嫉妬するしかないね。
ザオ・ウーキー「07.06.85」:南極の夜を思わせるような白と濃紺。色彩が好きだ。
白髪一雄「観音普堕落浄土」:赤地に赤と青白い曲線を描き、こちらも色彩と動きがあって面白い。
後は、現地からかっぱらって来たとしか思えない「エジプト セクメト神像」の完成された美しさを見て終了。入口にクリスチャン・ダニエル・ラウホの「勝利の女神」という像があるが、これはなかなかの出来ではないか?
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この後、銀座に移動し、まずは1・2丁目で、行きそびれた画廊を見る。その後5丁目以南のゾーンへ。
結局今日は、ギャラリー朋→K’sギャラリー→柴田悦子画廊→ギャラリーミハラヤ→シルクロードギャラリー→小林画廊→ノエビアフォトギャラリー→ハウスオブシセイドウ→資生堂ギャラリー→花田美術→秀友画廊→ギャラリーTogeishaの11個所(こちらも感想は別項)。
さてまだ空腹ではないのだが…、どうしても行ってみたかった新橋の「B」へ。
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氷のサーバーでを使い、ビール注ぎの達人が供するというビールが飲める店だ。スーパードライ嫌いの私も、あえてスーパードライ生を注文。ヘラで荒い泡を切り捨てるようにして、時間をかけて注ぐビールがやってきた。
どれどれと。うむ、ビールの炭酸がピリピリして持て余す感じがしない。最初っから落ち着いた味わい、しかも気が抜けているわけではないのだ。
食べ物はこれもちょっと厳しいのだが、名物のメンチカツにしよう。しばし待ってやってきたお姿は、楕円形のメンチにたっぷりのソースがかかっている。硬めの衣をナイフで断ち切ると、断面から透明な肉汁が流れ出す。肉のうまみであり、脂のくどさは全然感じない。ソースがなじむに従って、衣の堅さも問題がなくなっていき、切っては食べ切っては食べ。ニンニクの風味がちょっとして、全体にスパイシーなメリハリのある味わいだ。
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添えられているのは白菜をゆでたものとポテトサラダ。これもつまみになるため、食べ物は十分だ。もう一杯、黒生をやっつけて、今回はこれで終了。次回来るときは、万全の腹のすき具合でチャレンジしたいものである。
最後の1軒は「gravity」(←意図的に名前を出した)。いつも浜松町に向かう時に立ち寄るバーである。仕事が辛くても(今回は楽だった)、最後にこの店でHさんのカクテルを飲めば、すべてすっきり解消されるのである。
1杯目は今月のカクテルからファジーカミカゼ。ウォッカ+ピーチリキュール+ライムというレシピで、ピーチの香りこそ甘いものの、酸味も効いて強い味だ。2杯目はアクアビット+ストロベリーリキュール+ライムのシーローバーというカクテル。
アクアビットはやはりオールボーが手に入りにくく、ドイツのOLDESLOERというものを使っているとのこと。エキス分たっぷりのストロベリーの甘い味から、最後にアクアビットの香りがしっかり感じられる。
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3杯目もアクアビット+イエーガーマイスター+ピコンというすっきり苦味のカクテル。最後に「マティーニ、ドライでなく」というと、エギュヴェル+ロタンという実に珍しい組み合わせでマティーニが作られる。もちろんスィートというわけではないが、通常のマティーニの中では甘さの極北に位置する味わいだろう。
満足しつつも4杯のカクテルでやられて、浜松町へ。コインロッカーの荷物を出し忘れてホームに出てしまうというアクシデント(酔っ払いぶり)をさらけ出しながら、結局23時過ぎに帰宅。
とにかく疲れたが、明日は日曜日で休みだから何とかなるだろう。美術館+ギャラリー・画廊で31個所回ったので、充実の東京出張であった。
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シャルル・メリヨン「シャントル通り」:細い通りに高い建物。その隙間から向こうに高い塔が見える、うまい構図だ。
エドゥアール・マネ「自画像」:背景や手足など、ザザッと描いたところと、緻密な表情。うまくてカッコいい。
オディロン・ルドン「神秘の語らい」:ルドンなんてめったに見られないからなあ。良いもの見ました。
さて、久々の常設展も近代西洋絵画を一望できるという意味で見逃せない。
レンブラント・ファン・レイン「聖書あるいは物語に取材した夜の情景」:小品ながらレンブラントライトが見どころ。
カミーユ・コロー「森の中の若い女」:ちょっとオリエンタルな感じのする、コローらしい女性像。
アルフレッド・シスレー「森へ行く女たち」:白とグレーの空に、建物の屋根が陰になり真っ黒という、色彩感が良い。
クロード・モネ「黄昏、ヴェネツィア」:ほとんど形がなく、色彩のみで表現された作品。「睡蓮」もいいが、評価されていい画だと思う。
ポール・セザンヌ「鉢と牛乳入れ」:岸田劉生、三岸好太郎も描いていた、ブリキコップの登場する静物画。
ポール・ゴーガン「ポン=タヴェン付近の風景」「乾草」:何気ない構図だが、なぜか目が止まってしまう。
青木繁「天平時代」:これも好きだなあ。
ジョルジュ・ルオー「郊外のキリスト」:あまり好きではないルオーだが、この作品は寂しさを感じる名作だ。
モーリス・ド・ヴラマンク「運河船」:30歳頃の作品で、ヴラマンクらしくない明るい色で描かれた印象派的な感じ。佐伯を叱っている場合じゃないだろう。
アンリ・ルソー「イヴリー河岸」:人の大きさがバラバラ、地平線は傾きと「何なんだ!」と言いたくなる画なのだが…
パブロ・ピカソ「腕を組んですわるサルタンバンク」:大体ピカソも好きではないのだが、この上手さを見ると画家は嫉妬するしかないね。
ザオ・ウーキー「07.06.85」:南極の夜を思わせるような白と濃紺。色彩が好きだ。
白髪一雄「観音普堕落浄土」:赤地に赤と青白い曲線を描き、こちらも色彩と動きがあって面白い。
後は、現地からかっぱらって来たとしか思えない「エジプト セクメト神像」の完成された美しさを見て終了。入口にクリスチャン・ダニエル・ラウホの「勝利の女神」という像があるが、これはなかなかの出来ではないか?
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この後、銀座に移動し、まずは1・2丁目で、行きそびれた画廊を見る。その後5丁目以南のゾーンへ。
結局今日は、ギャラリー朋→K’sギャラリー→柴田悦子画廊→ギャラリーミハラヤ→シルクロードギャラリー→小林画廊→ノエビアフォトギャラリー→ハウスオブシセイドウ→資生堂ギャラリー→花田美術→秀友画廊→ギャラリーTogeishaの11個所(こちらも感想は別項)。
さてまだ空腹ではないのだが…、どうしても行ってみたかった新橋の「B」へ。
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氷のサーバーでを使い、ビール注ぎの達人が供するというビールが飲める店だ。スーパードライ嫌いの私も、あえてスーパードライ生を注文。ヘラで荒い泡を切り捨てるようにして、時間をかけて注ぐビールがやってきた。
どれどれと。うむ、ビールの炭酸がピリピリして持て余す感じがしない。最初っから落ち着いた味わい、しかも気が抜けているわけではないのだ。
食べ物はこれもちょっと厳しいのだが、名物のメンチカツにしよう。しばし待ってやってきたお姿は、楕円形のメンチにたっぷりのソースがかかっている。硬めの衣をナイフで断ち切ると、断面から透明な肉汁が流れ出す。肉のうまみであり、脂のくどさは全然感じない。ソースがなじむに従って、衣の堅さも問題がなくなっていき、切っては食べ切っては食べ。ニンニクの風味がちょっとして、全体にスパイシーなメリハリのある味わいだ。
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添えられているのは白菜をゆでたものとポテトサラダ。これもつまみになるため、食べ物は十分だ。もう一杯、黒生をやっつけて、今回はこれで終了。次回来るときは、万全の腹のすき具合でチャレンジしたいものである。
最後の1軒は「gravity」(←意図的に名前を出した)。いつも浜松町に向かう時に立ち寄るバーである。仕事が辛くても(今回は楽だった)、最後にこの店でHさんのカクテルを飲めば、すべてすっきり解消されるのである。
1杯目は今月のカクテルからファジーカミカゼ。ウォッカ+ピーチリキュール+ライムというレシピで、ピーチの香りこそ甘いものの、酸味も効いて強い味だ。2杯目はアクアビット+ストロベリーリキュール+ライムのシーローバーというカクテル。
アクアビットはやはりオールボーが手に入りにくく、ドイツのOLDESLOERというものを使っているとのこと。エキス分たっぷりのストロベリーの甘い味から、最後にアクアビットの香りがしっかり感じられる。
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3杯目もアクアビット+イエーガーマイスター+ピコンというすっきり苦味のカクテル。最後に「マティーニ、ドライでなく」というと、エギュヴェル+ロタンという実に珍しい組み合わせでマティーニが作られる。もちろんスィートというわけではないが、通常のマティーニの中では甘さの極北に位置する味わいだろう。
満足しつつも4杯のカクテルでやられて、浜松町へ。コインロッカーの荷物を出し忘れてホームに出てしまうというアクシデント(酔っ払いぶり)をさらけ出しながら、結局23時過ぎに帰宅。
とにかく疲れたが、明日は日曜日で休みだから何とかなるだろう。美術館+ギャラリー・画廊で31個所回ったので、充実の東京出張であった。