散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20090712ギャラリー巡り

2009年07月12日 15時56分10秒 | ART
今週の平日は以下の3か所のみ回っておいた。
7月6日STV北2条、道新
7月8日さいとう

本日は珍しく日曜日のギャラリー巡り。近美→市民→富士フィルムフォトサロン→道新→大通→スカイホール→三越と7か所のみ。

■北海道立近代美術館「聖地チベット」。枯れ好みの日本人に金ピカ仏像はどうかと思われるが、なかなか見ごたえのある展覧会である。細かい所が全然見きれなかったので、後1、2回は行きたい。チベット仏教に伝わるものは日本と通じるところもあるが、どうしてこうなっちゃったのと言いたくなるようなズレも感じる。

「弥勒菩薩立像」足のあたりの衣の様子は、日本にも類似のものがありそう
「ボードガヤー大塔模型」模型ながら、なかなか侮れない
「釈迦如来立像」波状の衣は日本にも伝来している。唐招提寺の仏像を思い出す

「ナイラートミヤー坐像」第三の目を持つ仏。子供? の上に座っている
「ヴィルーパ坐像」ガンジス川を逆流させたり、太陽を担保に飲み屋に行ったという豪快さんである
「タクパギャルツェン坐像」実在の人物っぽい像だ。禅宗の仏像に近いものを感じる

「十一面観音立像」非常に厳密なルールにのっとって作られていることが分かる
「六臂観音菩薩坐像」観音様にはとても見えぬマッチョで怪しい姿
「十一面千手千眼観音菩薩立像」本当に手が千本あるのは珍しいだろう

「カーラチャクラ父母仏立像」手と顔が多すぎて、どうやって抱き合っているのかよく分からぬ
「マハーカーラ立像」邪鬼ではなく、人を踏んでいるように見える。邪念のある弱い人間と言うことか
「ペルデンラモ騎騾像」どくろの数珠を首にかけ、ラバに人の生皮を敷いて座っているそうだ。おいおい!

「ダーキニー立像」展覧会の入口におみくじのようなものがあり、入場者は守りがみというのを引くことができる。で、私が当たったのはこれ。快楽の先に悟りをもたらすのだが、機嫌を損ねた相手は食い殺す、というとんでもない神なのだ。
「蓮マンダラ」蓮が立体的になっており、開いたり閉じたりするのだ。立体マンダラとはマニア心をそそるだろう
「九鈷金剛杵、金剛鈴」本体よりもペアで格納できるケースというのを初めて見た

仏像の細かい彫刻や、マンダラの隅々まで見ることができず、ざっと概観した感じで終了。続いて常設展へ。

「杉山留美子 光満ちる時」は色彩の回廊とでもいったところか。そこを通り抜け「帝展の若き道産子展」へ。上野山清貢は妙に南方風の作風で、「とかげを弄び夢見る島の乙女」なんかはゴーギャン風だ。

加藤顕清は旭川で作品を見たな。山口蓬春は上手い日本画の人。色彩がかなりカラフルなのだが、当時どう思われたのだろう。

ウォームアップギャラリーは「ぎゅうぎゅうマジック」ということで、イメージの反復や詰め込み作品を並べた展示だ。私の大好きな木原康行、一原有徳の作品からスタートし、なかなか面白い。

■市民ギャラリー「七月展」。期待よりはそうでもなかったか、という思いも…

齋藤由貴「青く、棲む」:青い色彩と女性のイメージ
高木瑛「くる」:廃工場に青と白の色彩を飛ばしているが、空でもなく雲でもなく。確かに何かが来そうな雰囲気だ。
高橋風子「かなたの音」:懐かしい雰囲気が上手い。

高橋朋美「モノクロームのち転調」:奇妙なマネキンのような人物、オレンジ系統の色が特徴的。
米澤卓也「Reality」:上手い人物がだが、背景が白のため物語性がない。タイトルからすると、これはこれで狙い通りか。
赤田直哉「CB750FOUR」:ダンボールでバイクを作成。サイズは実寸大だろうか。私が全くバイクを知らないので良く分からないが、こういう稚気は楽しい。

よし、それで行こう

2009年07月12日 12時45分00秒 | 食べ歩き
今日は新しい眼鏡を取りに行くため、外出。ついでにギャラリーもなるべく回ることにしよう。しかし、どうも体がずれた感じというか、違和感がある。顔を打ったせいで歯の調子が少し悪いのと、寝る体勢が変なせいだろうか。傷口のある側を上に向けており、普段とは違う寝方なのである。

しかし「そうだ、今日の昼食は焼肉の「K」にしよう」と思ってから、かなり気分が良くなってきた。体の組織が傷んだときには、肉類が良いかもしれない(迷信かもしれない)。ついでに札幌の天気も上り調子になってきた。

今日は体に良さそうな成分をということで、スタミナセット肉大盛にしてみた。レバー、ホルモン、ミノの内臓3種にミニ冷奴、ナムル・キムチがついてくるセットである。





レバーの鉄っぽい感じ、ホルモンはあっさり、ミノは分厚く歯ごたえありと、それぞれに効きそうな感じだ。これで多少元気がでてきたが、ギャラリー巡りはそこそこで、本を買って帰宅。ボーナスを全く使っていなかったので、少し本に散財しようと思ったが、あまり欲しいものがなかった。

どんな本を読んできたの(中学校編)

2009年07月12日 08時36分53秒 | 読書
久々のこのシリーズ、しかし中学校の時こそ、何を読んでいたのかあまり記憶がない。

SFに関しては、星・筒井・小松の日本SF界3巨人に始まり、平井和正、眉村卓、豊田有恒、横田順爾、矢野徹、かんべむさしあたりを読んでいたような気がする。

当時、SF雑誌も盛んで「SFマガジン」「奇想天外」「SF宝石」「SFアドベンチャー」「スターログ」など、今思うに信じられないほど出版されていたのである。「SFマガジン」は中学生には高度で、私は「奇想天外」か「SFアドベンチャー」を読んでいたと思う(「SF宝石」の創刊号は今でも持っている)。

日本のSFにのめりこんでいたため、海外のSFはあまり記憶がない。こちらは高校生になってから本格的に読みだしたのだろう。

推理小説に関しては不毛の時代で、今でこそ松本清張などは面白いと思うのだが、中学生にピンとくるはずもない。横溝正史も推理小説史に残る名作を書いているのだが、怪奇物のイメージが私には強く、全部読むというほど熱狂的なファンにはなりきれなかった。

そんな中、唯一の「灯」が高木彬光であった(鮎川哲也も同時代の本格推理小説作家であるが、なぜかあまり読んだことがない)。登場させるシリーズ探偵の魅力、まさに本格推理小説の真髄と言える驚くべきトリック、「ベッドデティクティブ」の名作「成吉思汗の秘密」(内容の正しさはさておき)の面白さ、どれをとっても推理小説界の巨人といえるだろう。

彼がいたからこそ、私の心の中で推理小説への思いが切れることなく、この後の海外作家や、新本格推理にたどり着くことができたのである。

もう少し気軽なものとしては、TVシリーズ「刑事コロンボ」の小説版が図書館にあり、一気に30冊くらい借りて読んだことがあった。子供のころから必然的に、私はいかなる図書館であっても目立つ人であった。