散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

久しぶりのディナー

2010年07月03日 20時28分36秒 | 食べ歩き
どうも季節感がない。そんな中、久しぶりに「PE」のディナー。最初にスパークリングワインを飲んでから、爽やかな白ワイン、2008年のDelaille Domaine du Salvard Chevernyで行こう。さっぱりしているが、色気もある味だ。



まずは、アミューズとしてサラダ鶏のリエット。ますますワインが進む味だ。



続いて前菜。ベーコンとグリーンアスパラのキッシュ、ホワイトアスパラのムースとキングサーモンのスモークのクレープ包み、仔羊のサラミ、生ハム、牛のハム、りんごとじゃがいものサラダ。



やはりアスパラの季節かな。キッシュに入っていても存在感があるし、ホワイトアスパラのムースもアスパラ風味がしっかりする。ちょこちょこハム類をつまむと、これがワインに合うのだなあ。

次は冷製スープ。見た目でヴィシソワーズかな? と思ったら、新たまねぎのスープにレモンとハーブを利かせたもの。玉ねぎの風味と、酸味ですいすい行ける。食欲が増す感じだ。



魚料理は時鮭のポワレ。鮭の身がふんわりしている。付け合わせのブロッコリーの一種(名前を聞いたけど忘れた)も面白い歯触りだ。



メロンの氷菓を挟んで、肉料理は牛すね肉のフリカデル、ソースシャリアピン。これは肉がちょっとコリコリした歯触りで、しっかり噛みしめると味が濃厚だ。ソースがまた非常に美味しい。シャリアピンソースって、もう少し玉ねぎくさいイメージを持っていたのだが、洗練されている。



ここまででかなり満腹なのだが、デザートは話が別。ナッツとドライフルーツのマディヤン、黒糖とパインのプリン、アルザス風クグロフ、ジャスミンのアイスクリームとコーヒー。沖縄風プリンで夏の雰囲気。ジャスミンもアイスにすると新鮮な味わいだ。



後は家に帰って、アクアビットソーダ割りを飲む。もう何も食べられない。

20100703ギャラリー巡り

2010年07月03日 16時22分29秒 | ART
歯の治療を無事終えたら、非常に腹が減ってきた。すすきのの「M」屋で納豆定食を食べ(カメラを忘れたため画像なし)、ギャラリー巡りを開始する。

趣味の郷→ivory(外から)→さいとう→三越→ウェストフォー→道新→時計台→STV北2条→大同→プラニス→紀伊国屋→テンポラリー→CAI02→コンチネンタル→資料館→三岸→近美の17か所。

■趣味の郷ギャラリー「中原悌二郎と中原悌二郎所受賞作家展」。笹戸千津子の作品が一番多かった。他、中原、佐藤忠良など正攻法の彫刻作品。

■三越「高橋幸恵展」。サブタイトルにメルヘンの世界とあったので、避けて通りそうになったが、悪くない。不思議の国のアリスモチーフの作品が多い。

■時計台ギャラリー「西村一夫展」。一見似たような色彩に見えても、バリエーションが多く、カラフル。
「黒田孝展」。何となく以前から描かれる物体が丸みを増して、ユーモラスになっている。これをどう思うか…。

■大同ギャラリー「北海道版画協会作品展」。
宮井保郎「憂い」:円形に配置された氷の中に、オーロラの色彩が浮かぶような作品。
種村美穂「Night quiteness」:4階に上がる階段の所に大作が展示されている。蔦文様をバックに、蛇・虎・蝙蝠を配置。スケールが大きい。

■プラニスホール「JRタワー・アートプラネッツ2010」。道展、全道展、新道展に所属するアーティストの作品を、団体の垣根を越えて集めた展覧会。見たことのある作品が多かったが、公募展を見ていない人は北海道の美術が一望できるのではないか。

佐藤仁敬「宙」:船の舵とともにたゆたう、二人の女性。現実の人ではないように見え、また普遍的な人のようでもある。
中原宣孝「Santo Spirito」:まさに奇跡的な傑作。素晴らしい描写力だ。
西谷正士「閑日」:倉庫から見た、小樽港の風景。じわじわと来る。

宮崎亨「なぜ生きる」:がんじがらめで叫ぶ、黒い男。この人らしい作品を持ってきた。
吉川聡子「流レ行ク」:黄金の空に赤い家々。電車に乗り、窓の外を肩越しに見る女性。旅情というよりは、普段の風景だ。
石川了信「each pulse,each view」:八角柱のそれぞれの面に版画を配置。仏教塔のようにも見える。

■CAI02「高橋 俊司個展」。大体出来上がったように見えたが、作者が「期間がもう1週間伸びました」と。「結構成長したように見えますが、この後どういう展開に」と質問してみたが、まだ決まっていないようで、とりあえず床に配置してある模様のような部分を作っていた。また来週、どのように変貌するかが楽しみだ。

■三岸好太郎美術館「ユーモラス・三岸」。三岸家蔵の「犬のいる風景」「(壁と木立)」の2点が特別展示となっていた。「のんびり貝」の説明に、「この画が売れたお金で、三岸夫妻は京都へ。節子が法隆寺にいたく感動するが、好太郎は興味が無さそう。実はその前に、別の女性と同じコースをたどっていた」。おいおい、それはユーモラスでは済まないのでは…

■北海道立近代美術館「古代ローマ帝国の遺産」。大理石像ばっかりかと思いきや、意外とフレスコ画が多かった印象だ。

「皇帝座像(アウグストゥス)」:神話の登場人物かと思うほどに立派な像。トーガの襞が良くできている。
「アレッツォのミネルヴァ」:今回の重要出品作だろう。イタリア大統領の好意で出品されたと書いてあったが、確かになかなかの造形だと思う。
「トガ姿の男性像」:歩き出そうとするかのような男の姿。これは空也上人像と対決だ。

「エウマキアの像」:全身を覆う布の襞が、唐招提寺のトルソを思わせる。
「バルテウス(馬の胸懸)」:浮彫の馬が5頭もあり、随分凝っている。
「庭園の風景」:植物がルソーっぽい。

割と気楽に見ることができて、壮大な気持ちになる展覧会だ。